年間3,000人あまりの女性が「子宮頸がん」で死亡
子宮がんは、子宮体部にできる「子宮体がん」と、子宮頸部にできる「子宮頸がん」に分類されます。「国立がん研究センターがん情報サービス」によると、子宮頸がんと診断される数は10,978例(2018年)、死亡者数は2,921人(2019年)、5年相対生存率は76.5%(2009~2011年)となっています。
女性の部位別がん罹患数を見てみると、最も多いのは「乳房」で9万3858人。以下「大腸」「結腸」「肺」「胃」と続き、「子宮頚部」は15番目です。
【女性の「部位別がん罹患数」ワースト10】
1位 乳房(9万3858人)
2位 大腸(6万5840人)
3位 結腸(4万7309人)
4位 肺(4万0777人)
5位 胃(3万9103人)
6位 子宮(2万8542人)
7位 膵臓(2万0800人)
8位 直腸(1万8531人)
9位 子宮体部(1万7089人)
10位 悪性リンパ腫(1万6670人)
―――――
15位 子宮頸部(1万0978人)
出所:「国立がん研究センターがん情報サービス」
※データは2018年
女性の部位別がん死亡数を見てみると、最も多いのは「大腸」で2万4004人。以下「肺」「膵臓」「結腸」「胃」と続き、「子宮頚部」は15番目です。
【女性の「部位別がん死亡数」ワースト10】
1位 大腸(2万4004人)
2位 肺(2万2056人)
3位 膵臓(1万8232人)
4位 結腸(1万8082人)
5位 胃(1万4888人)
6位 乳房(14839人)
7位 胆嚢・胆管(8583人)
8位 肝臓(8514人)
9位 子宮(6804人)
10位 直腸(5922人)
―――――
15位 子宮頸部(2921人)
出所:「国立がん研究センターがん情報サービス」
※データは2019年
また2015年から2039年の将来推計を見ていくと、罹患数も死亡者数も年を追うごとに増加。2040年を前に、1万8020人が罹患し、3620人が死亡するとされています。年齢別にみると、「15~44歳」については罹患数は2020年代に多くなるものの、対象人口が減少することから、2015年と2040年前では同水準。また死亡数は2015年410人から2040年前には260人と大きく減少します。一方高齢層では対象人口が増えることから、罹患数、死亡者数ともに増加。結果として、「子宮頸がん」全体として、増加傾向にあると推測されています。
【女性の「子宮頸がん」経年推計】
2015~2019年 1万3010人/2880人
2020~2024年 1万4760人/3130人
2025~2029年 1万6200人/3320人
2030~2034年 1万7160人/3490人
2035~2039年 1万8020人/3620人
出所:「国立がん研究センターがん情報サービス」
※数値左:罹患数、右:死亡数
しかし若年層で死亡数は減少する……そんな推測は、大きく崩れてしまうかもしれません。
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