研究者は多くても、お金も支援も足りていない
医薬品の「研究・開発」という観点でも見ていきましょう。医薬品の製造の現場で研究開発を行う研究者の数は、トップは「中国」で4万7220人。「日本」は主要国中第2位で、人的リソースは十分といったところです。
■医薬品の製造業の研究者数
第1位「中国」47,220人
第2位「日本」22,326人
第3位「ドイツ」9,154人
第4位「韓国」7,194人
第5位「スイス」4,612人
第6位「デンマーク」4,611人
第7位「ベルギー」3,323人
第8位「フランス」2,926人
第9位「スペイン」2,516人
第10位「イタリア」2,346人
出所:OECD
研究・開発を進めるには、“お金”が必要です。医薬品の研究開発費を見ていくと、トップは「米国」で74,592百万米国ドル。「日本」は「中国」に続いて第3位ですが、その規模は米国の5分の1程度です。
■医薬品の研究開発費(百万米国ドル)
第1位「米国」74,592
第2位「中国」13,741
第3位「日本」13,545
第4位「ドイツ」7,094
第5位「スイス」4,673
第6位「ベルギー」2,871
第7位「韓国」1,825
第8位「デンマーク」1,410
第9位「スペイン」1,195
第10位「フランス」1,079
出所:OECD
さらに医療・健康分野の政府予算について見ていくと、第1位は「米国」、第2位は「イギリス」。日本は6.12百万米ドルで、主要国のなかで26位。米国の4分の1の規模です。
■医療・健康分野の政府研究開発予算(百万米ドル)
第1位「米国」28.85
第2位「イギリス」21.52
第3位「ハンガリー」21.34
第4位「オーストラリア」20.45
第5位「台湾」18.03
第6位「ルクセンブルク」16.99
第7位「コロンビア」16.69
第8位「カナダ」15.95
第9位「ノルウェー」15.56
第10位「デンマーク」15.00
…
第26位「日本」6.12
出所:OECD
新型コロナウイルスのワクチン開発競争は、米国やイギリスが勝利しました。民間企業の努力はもちろんですが、国の援助も当然あったでしょう。今後、医療分野にどれほど力を入れていくか、国家戦略の見直しが必要かもしれません。
税務調査を録音することはできるか?
相続税の「税務調査」の実態と対処方法
2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】