クリニックの経営において、有能なスタッフの定着は極めて重要な課題です。すぐに退職してしまうのも困りますが、むしろ、周囲を退職に追い込むようなトラブルメーカーがいると大変です。スタッフの採用時に注意すべきなのは、どのような点でしょうか。※本記事は、蓮池林太郎氏の著書『競合と差がつくクリニックの経営戦略』(日本医療企画)より一部を抜粋・再編集したものです。

「リーダー的なスタッフ」がトラブルメーカーだと悲劇

不良スタッフには、能力のないタイプ、急に辞めてしまうタイプなどがありますが、最も困るのは、他のスタッフとトラブルになるタイプです。トラブルメーカーが1人いると、他のまともなスタッフが退職していきます。さらには、新しく入ってきたスタッフも定着しにくくなります。

 

●能力のないタイプ=マイナス0.5(半人分の働きのため)

●急に辞めてしまうタイプ=マイナス1(1人分の働きがなくなるため)

●他のスタッフとトラブルになるタイプ=マイナス3(他のスタッフ2人も辞めるため)

 

在職期間が長く、仕事ができてリーダー的な存在であるスタッフがトラブルメーカーであると、なおさら悲劇です。お局となって自分と気が合わない人を攻撃して、どんどん辞めさせてしまうことがあるからです。なんとしてもその状況は避けなければいけません。

 

クリニックにとって最も大切なのは、優秀なスタッフを守ることです。不良スタッフとのトラブルがもとで、優秀なスタッフが辞めてしまうことだけは、避けなければいけません。

 

優秀なスタッフも人間ですから、院長が味方になって不良スタッフを排除しようと努力していることがわかれば、「院長のために、もう少し頑張ってあげようかな」と退職を踏みとどまるものです。

 

(※画像はイメージです/PIXTA)
(※画像はイメージです/PIXTA)

 

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競合と差がつく クリニックの経営戦略 Googleを活用した集患メソッド

競合と差がつく クリニックの経営戦略 Googleを活用した集患メソッド

蓮池 林太郎

日本医療企画

医師である著者は、2009年に東京新宿で開業しました。競合クリニックがひしめく新宿において、決して立地に恵まれていたわけではないのに順調に経営ができてきたのは、患者さんがスマホでクリニック選びをする時代になり、その…

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