上司が帰るまで「付き合い残業」…割り切りも一つの処世術?

中山てつや氏は著書『なぜ職場では理不尽なことが起こるのか?』のなかで、職場における諸問題について語っています。本記事では、中山氏のキャリアコンサルティングとしての実務経験をもとに、日本の企業における問題点を考察していきます。今回は、上司とうまく付き合うコツについて見ていきましょう。

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職場の後輩「あの人、少し癖があるんですよね」

以前勤めていた職場での話です。別の部署に、新しいマネージャーが異動してきました。私が所属する部署の後輩が、過去に一緒に仕事をしたことがあって、

 

「あの人、少し癖があるんですよね。どうも素直についていけないというか、あまりお近づきになりたくないなあ」

 

そう周りに漏らしていたので、

 

「そうか、それは気をつけなくてはいけないな」

 

という気持ちになっていました。

 

そんなある日、外出した帰りに、そのマネージャーと偶然一緒になりました。その方は、気さくなところもあって、気軽に話しかけてきます。

 

「仕事のほうはどう? うまくいっている?」

 

後輩からインプットされた情報があったので、

 

「ええ、まあ」

 

不愛想ともとれる返事をしました。するとマネージャーは、気にする様子もなく、また話しかけてくるので、どうしても歯切れの悪い応対に終始してしまいます。おそらく、私に対する印象は、決して良いものだったとは言えないでしょう。

会社員は、常に「不測の人事」に備える必要がある

それから間もなくして、社内で人事異動の発表がありました。何と、例のマネージャーが直属の上司となったのです。

 

「しまった。あんな応対なんかしなければよかった。どうしよう」

 

内心、穏やかではありません。直接話した範囲では、それほど癖があるとは思えず、後輩の情報を鵜呑みにした、自分を責めたりもしました。と同時に、その後の挽回策も講じることになります。

 

当時は、部署も個人も、営業目標という数字を追っていたので、

 

「まずは実績を上げ続けて、信頼を勝ち得るしかない」

「でも、それだけでは足りないな。部下として、できる限りの誠意も見せなければ」

 

など、あれこれ考えながら、上司対策に精を出した記憶があります。幸いにも、日々仕事をする中で、その上司が大きな障害になることはなく、むしろ、数字を作るという観点からは信頼してもらえたこともあって、比較的良好な上下関係だったと思います(上司の本心がどうだったかは、知る由もありませんが)。

 

会社という組織の中にいる限り、いつ何時、誰が、自分の上司になるかは予測できません。「想定外」のことも起きてしまいます。従って、常に「不測の人事」に備える必要があります。

 

周囲の意見や感想、噂話はあくまでも参考データです。大切なのは、自分が直接本人と接した際に肌で感じたことを、最優先するということです。

 

その上で、周囲から入ってくる種々雑多な情報を取捨選択し、総合的に判断しなければなりません。もちろん、予測がはずれて、噂通りの結末を迎えることもあります。

 

上司が損得勘定で動いた場合には、せっかく信じて頑張った結果が、まったくの無駄骨となってしまいます。されど、いきなり悪い印象を与えてしまうのは、得策ではありません。

 

社内で関係する社員は皆、役職者や年配者に限らず、同僚や後輩も含めて「明日は我が上司」「どこかで私の上司」と考えてみることがあっても、良いのではないでしょうか。

後輩からの助言「上長が帰るまで帰らないほうがいい」

新しい部署に異動したばかりのことです。仕事のきりがいいところで退社していました。当たり前のことではありますが、仕事をする上での、個人的なポリシーでもありました。するとある日、同じ部署の後輩から、

 

「上長が帰るまで、帰らないほうがいいですよ」

 

と、助言を受けてしまいます。今度の上司は、どうも私が自分より早く帰宅するのが気に食わなかったようで、古株である後輩に愚痴をこぼしていたようです。

 

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著者紹介

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