住まいに関するお金の疑問や不安について、ファイナンシャルプランナーの西澤京子氏・税理士法人スマートシンク代表の菊地則夫氏監修の書籍『住宅ローン&マイホームの税金がスラスラわかる本2021』(株式会社エクスナレッジ)より一部を抜粋、編集して紹介します。

家の「家具」や「貴金属」保険には入るべき?

Q 万が一、火事や地震などにあって家が損害を被っても火災保険や地震保険に入っておけば安心ですね。でも家の中には洋服や家具、家電などもありますが、これらの損害も補償されるのでしょうか?

 

星子さん 火災保険に入っていて、例えば火事にあって家が全焼してしまったら、保険金で家は再築できますが、家の中にあった洋服や家具なんかはどうなるのでしょう? その費用まで保険金は入ってきませんよね?

 

西澤さん 火災保険も地震保険も建物だけではなく、家財も保険の対象(目的)にしておくと日用品や洋服、家具、家電などの家財の損害も補償されますよ。

 

星子さん 家財にも火災保険や地震保険をそれぞれ掛けられるわけですね。ではいくらくらい掛けておくといいんでしょうか?

 

西澤さん 家財の数や価格を確認できるといいのですが…。

 

星子さん それは大変ですね。

 

西澤さん そのため、損害保険会社では総務省の家計データなどをもとに、世帯主の年齢や家族構成ごとに家財の目安になる金額の表を作成しています。[図表2]にその一例を示しましたので、この金額を元に検討してみるといいですね。ただし家財を対象とする地震保険金額は1000万円が上限です。

 

【ここがポイント!】

 

Point 01 火災保険や地震保険は建物だけでなく、家財も保険の対象(目的)とすることができる。

 

Point 02 損害保険会社は家財の金額の目安となる表を作成しているので、これを元に金額を検討するとよい。

 

Point 03 家財を対象とした地震保険の保険金額は1000万円が上限。

 

保険金額は家財の新価の目安を参考に検討する
保険金額は家財の新価の目安を参考に検討する[図表2]

 

【注目キーワード】明記物件

1個または1組の価額が30万円超の貴金属や宝石、美術品などは明記物件と呼ばれ、時価を基準に保険金額を算出し、家財一式とは別枠で補償をつける必要がある。なお、保険会社によって契約の内容が異なるので、まずは保険会社に相談しよう。

 

 

西澤 京子

1級ファイナンシャル・プランニング技能士

菊地 則夫

税理士法人スマートシンク代表

 

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住宅ローン&マイホームの税金がスラスラわかる本2021

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西澤 京子 菊地 則夫

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