親とお金の話をする方法「褒める・心配する」
コツは5つあります。
①まずは、認める
父親は「物忘れがひどくなった」と落ち込んでいるわけですから、まずはその気持ちをやわらげてあげることが大切。
「そうなの? 物忘れが気になってるのね」と受けて、「でも、お母さんの誕生日には忘れずに、いつもプレゼントしているじゃない。お父さん、ちゃんとお母さんに気を使っているでしょう。そんなところステキだと思うよ」こんなふうに、いままで父親がやってきたことや気配り、がんばってきたこと等を認めて、安心させてあげましょう。
何がどうステキなのか、すごいのか、具体的に伝えるのがポイントです。親は、子どもが自分のことを理解してくれている、認めてくれていると思うと気持ちがほぐれてきます。
②質問形式にする
お金の話の順番として、通帳や印鑑、キャッシュカード、金庫のカギなどの置き場所を聞くのは、間違っていません。ただ、「置き場所を教えておいてよ!」では、あまりにも直接的。そこで、聞き方を変えてみましょう。物忘れがひどくなったと嘆く父親には、次のように聞いてみてください。
「そうかあ。お父さん元気そうだし、この先も元気でいてほしいけれど、そんなふうに不安に思っているんだね。どうしたらいいかな? 私にできることある?」父親自身「物忘れ」は、自分でも情けないと思い、不安でもあるのです。
そういう気持ちを子どもが汲み取って「不安なんだね」と共感することで、「ありがとうな」の一言が返ってくるかもしれません。そのうえで、何が一番不安なのかを聞き出し、そのために一緒に考えていこうという姿勢を見せることが大事だと思います。
一番多いのは、キャッシュカードの暗証番号を忘れたとか、出かけるときによく忘れ物をしてしまうというようなことだと思います。一緒に対処法を考えて親からの信頼を得るようにしましょう。キャッシュカードについては、暗証番号を紙に書いてもらうことをお勧めしています。
ただ紙に書いてもらうだけでなく、封筒に入れて封印します。本人にとっては、お守りのようになりますし、いざという時には子どもたちが開封して見られるので、一石二鳥です。
この時も「今のうちにキャッシュカードの暗証番号を教えておいてよ!」という言い方ではなく、「キャッシュカードの暗証番号は、お父さんやお母さんに何かあったときのため子どもとして知っておきたいの。別にいますぐ知りたいわけじゃないのよ。いざという時にわかるようにしておいてほしいの。お友達から教わった方法なんだけど、暗証番号を便せんに書いて封筒に入れて、しっかり封印しておくといいんだって。お仏壇の下の引き出しとか、わかるところに置いておけば、誰も開けていないことがわかるでしょう。もしお父さんが暗証番号を思い出せないことがあっても、それを見ればすぐわかるし。いい方法だと思わない? どうかしら?」こういう頼み方をすれば、たいていの親は書いてくれます。
場合によっては、「そんな面倒なことをしなくても、父さんの暗証番号はabcdだよ」とさらっと教えてくれることもあります。
こうした質問形式の会話は、コミュニケーションを深めるのにとても有効です。お金のことだけでなく、ふだんから「今度の休みに、どこか行きたいところはある?」「いま、やりたいことは?」「これだけはやっておきたい、ということはある?」などと質問しながら会話を進めていく習慣をつけておくといいでしょう。
その際の注意はただ1つ、矢継ぎ早に質問しないこと。相手の返事をちゃんと聞いてから質問してくださいね。
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