ヒット商品は「業界の常識」を否定から生まれる
ここでご紹介する、ヒット商品を生み出す方法は、筆者が身を置くきもの業界以外の衰退産業にも共通するスキームであると確信しています。筆者と同じように悪戦苦闘している同志である経営者の皆さんにも、ぜひお伝えしたいと思います。
【ヒットの法則】
異業界の商品開発・販売方法から、自社商品に置き換え可能なアイデアを探し出す
言い換えると「業界初のヒントは業界外にある」ということです。皆さんの業界にも、昔から続いてきた仕事の進め方やビジネス上の常識、しきたりなどがあると思います。これらは、イノベーションを起こすうえで百害あって一利なしの存在だと思うのです。
ファッション通販サイト「ZOZOTOWN」を運営するZOZOも、業界の「当たり前」に固執せず成功した企業の一つです。
同社が衣料品通販事業を始めた当時、「インターネットで服は売れない」というのが常識でした。ネット通販では試着ができないため、届いた商品を着てみると、サイズが合わなかったりイメージと違ったりするケースが起こりがちだったからです。
ところがZOZOTOWNでは、他社に先がけて返品サービスを導入してユーザーの不安を払拭することに成功しました。また、ファッションコーディネートアプリ「WEAR」などを活用したりすることで、試着できない弱点を補ったのです。その結果、同社は年間売上高が1000億円を超える大企業に成長しています。
私が防水機能のある和装肌着を開発できたのも、業界の「当たり前」に固執しなかったからです。なぜそれができたかといえば、それは、私に「固定観念」が少なかったからかもしれません。
肌着商品の製造に乗り出した当時、私はものづくりの素人でした。知識や経験はまったくなく、関係性が深い工場やメーカーも皆無でした。それだけに、余計な先入観にとらわれず、「こんな商品があったらいいなあ」という素直な発想で商品開発に取り組めたのです。
伝統産業・衰退業界ほど、イノベーションを阻む古くさい常識がはびこっているものです。また、そうした業界で長く経験を積み、多くの成功体験を得てきた人ほど、先入観に縛られて自由な発想ができない傾向があるはずです。そして、「時代や生活様式が変わったのだから仕方ない、どんなに努力してもヒット商品などつくれない」と諦めてしまうのです。
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