東京都中央区「勝どき」駅周辺のタワーマンション群
晴海フラッグの最寄駅となる大江戸線「勝どき」駅は、「住みたい街ランキング」で急上昇している。隣駅の「月島」とともにタワーマンションの多い地域だ。
駅直結の『勝どきビュータワー』、日本最大規模のツインタワー『THE TOKYO TOWERS』が有名だが、この数年でこれまたツインタワーの『DEUX TOURS』、THE TOKYO TOWERSの対面に『ザ・タワー』が完成した。勝どき駅もそれに伴うように、混雑防止のため、昨年、新設ホーム、新コンコース、新出入り口が使用開始となった。駅の混雑状況はどうなのだろうか。
「『DEUX TOURS』、『ザ・タワー』と完成するにあたって、毎回、“朝、満員電車になったら嫌だな”と心配していましたが、これまで特に変化はありませんでした。晴海フラッグができてもBRTが走るみたいだし、大丈夫じゃないですかね。だいたい、最寄駅が勝どき駅と言っても、晴海と勝どきは地域として違うんですよ。勝どき駅まで徒歩20分でしょう。勝どき駅から20分歩いたら築地こえて銀座こえて有楽町に着きますから」(勝どき住民)
ホームが新設されたとはいえ、そこまで大きな駅ではない勝どき。晴海フラッグの総計画戸数は5,632戸とされているが、本当に大丈夫なのだろうか。タワーマンション乱立による駅の大混雑というと「武蔵小杉」が思い出される。新型コロナウイルス対策でリモートワークが推奨されている現在、国土交通省のサイトを参考にすると、混雑率は緩和されているようだが、アフターコロナではどうなるか。
先が見えず、計画が立てられない
「電車混雑の心配は、『DEUX TOURS』、『ザ・タワー』の完成のときもありましたが、オリンピック開催が次の悩みの種でした。大江戸線は『国立競技場前』に繋がるので。間に『六本木』もありますし。しかし、新型コロナウイルスの影響で延期になり、海外の観客も来ないということで、少しは安心しました。その後はどうなるんですかね? コロナと言っても、緊急事態宣言のときはさすがに空いていましたが、現状はコロナ前とそんなに変わらないですよ」(勝どき住民)
勝どき駅の混雑状況は、以下の3点から予測不能な側面が強い。
①晴海フラッグが、どのくらい売れるのか。
②晴海フラッグ住民で通勤・通学をする人のうち、何割がBRTを使用するのか。
③新型コロナウイルスの影響はどれくらい先まで続くのか。リモートワークはアフターコロナでも標準化されるのか。