来客対応や名刺交換等の振る舞いは、本人のみならず、会社のイメージも決定づけることになるため、極めて重要です。本記事では、著名な経営コンサルタントの平野敦士カール氏が、経営者の目線から、新入社員にぜひ習得してほしいビジネスマナーについて、豊富なイラストを用いて平易に解説します。※本記事は、『入社1年目でマスターしないと恥をかく 仕事の基本見るだけノート』(宝島社)より抜粋・再編集したものです。

間違えると大混乱!いろんな場所の「席次ルール」

目上の人が座る席の上座。どこが上座になるかは原則があるので、それを知っていれば迷いません。

 

社会人として来客応対や接待の場などで意識しないといけないのが、席次のマナーです。席次とは座席の順序のことであり、上座、下座を意識する必要があります。位が上の人が一番の上座に座ることとなりますし、お客様も上座に座るので、応接室に案内する際などは上座をすすめないといけません。間違ってお客様が下座に座って、迎える側の自分たちが上座に座ってしまった、なんてことがないようにしましょう。

 

【入口から遠い奥の席が上座になる】

 

 ●応接室 

入口から一番遠い1が上座になる。入口に一番近い5が下座。手前の4と5に自社の人間が座る。

 

 

 ●オフィス 

オフィスをパーテーションで区切った打ち合わせコーナーの場合は、オフィス側から遠い席が上座になる。

 

 

 ●対面型、コの字型、円卓型 

コの字型、円卓型の会議室でも席次がある。他の場合と同様に、出入口に近い席が下座になるので、新人の間はその席に座るようにしよう。

 

乗用車は「誰が運転するか」で席次が変わる

自動車や列車などの乗り物の席にも上座と下座があります。お客様や上司には上座の席をすすめましょう。

 

建物の部屋以外でも席次は存在します。自動車や列車、飛行機などの席でも上座と下座が決まっているのです。上司や取引先の相手と乗り物で移動する機会は少なくありませんので、こちらの席次も知っておきましょう。ただし、乗り物の席に関しては、「列車の席は通路側のほうが好きだ」といった個人の好みもあります。上司やお客様にそうした希望がある場合は、席次よりもそちらを優先して問題ありません。

 

【目上の人が運転する場合、席次が変化】

 

 ●タクシー 

運転席の後ろが上座。助手席が下座となり、ここに座る人間が支払いをしたり、運転手とやりとりをする。3人で座る場合は、一番目下の人間は3に座る。ただし女性がいる場合には臨機応援に対応することが大切です。

 

 

 ●お客様が運転する自動車 

上司やお客様など目上の人が車を運転する場合、タクシーとは違って助手席が上座になる。

 

 

 ●列車 

窓側が上座になるという原則があるので、通路側の席が下座となる。

 

 

 ●飛行機 

3つ並んだ席の場合は、真ん中が下座となる。

 

(本文イラスト:本村 誠)


 

平野敦士カール

カール経営塾 塾長

株式会社ネットストラテジー 代表取締役社長

社団法人プラットフォーム戦略協会 代表理事

 

 

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入社1年目でマスターしないと恥をかく 仕事の基本見るだけノート

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平野敦士カール(監修)

宝島社

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