教わろうとする姿勢が重要!まずは素直に聞いてみよう
勘違いしてはいけません。新入社員は、決して「新入生」ではないのです。学生の頃とは違い、金額の多寡はありますが、あなたがそこにいるだけで「賃金」が発生しますし、そこには責任も伴います。とはいえ、出社初日から給料分の働きができる人は、ほとんどいません。だからこそ、新人の基本、心得るべきポイントは知っておきたいものです。
新入社員として心得ておくべきポイント、それは「自分ができないという事実を認める」ことです。人間は、プライドが邪魔をして見栄や虚勢を張ってしまうもの。しかし、あなたはあくまで新人です。自分が右も左も分からないということを忘れてはいけません。先輩や上司に対して、教わろうという姿勢が重要になります。気になることは質問してもいいでしょう。しかし、まずは素直に聞くという姿勢が大切です。
【新入社員の心得 補足ポイント】
あいさつができることは、新入社員の大切なポイント。そのためには、社内外で関わる人たちの顔と名前を覚えることが重要です。名前を呼んで挨拶すればきっと好印象をもたれるでしょう。そして「時間・ルール・約束」の3つの心得を守りつつ、プラスαの活躍ができれば、いち早く会社から認められるはずです。
【ビジネスパーソンの1日】
●出 勤
家を出る前に、まずは身だしなみをチェック。定刻に仕事を始められるように、余裕をもって家を出るようにしましょう。出社したら、同僚や上司に明るくあいさつすることも大事なポイントです。
●就 業
会社は私的な空間ではありません。公私をきっちりと区別し、大声・笑い声・私語は慎みましょう。身の回りの整理整頓を心がけ、離席するときは「行き先」「所要時間」「戻る時間」を伝えておくようにしましょう。
●休 憩
いくら休憩中とはいえ、会社の機密情報はもちろんのこと、悪口も漏らしてはなりません。仕事で知り得た情報は、家族であっても気軽に話さないようにしましょう。休憩時間をしっかり守ることもお忘れなく
●退 社
その日の仕事が終えたら、机を整頓し、使った資料は元に戻しましょう。その日の業務を振り返り、明日の計画を立てておくことも大切です。同僚、上司に「お先に失礼します」とあいさつするようにしましょう。
ほとんどの仕事は「ホウレンソウ」で成立している
新入社員にとって、先輩や上司との関係は戸惑いばかりが先行してしまうはずです。だからといって、敬遠すると仕事はスムーズに進みません。良い成果だけでなく、失敗やトラブルも正確・迅速・簡潔に共有することで、ビジネスはスムーズに展開します。報告・連絡・相談の頭文字を取ったビジネスシーンの慣用句「ホウレンソウ」。新入社員のあなたも、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
これを徹底するのは社会人の務めであり、ほとんどの仕事は、この「ホウレンソウ」で成立しているといってもいいでしょう。これは何も社内だけのことではありません。社外の顧客や取引先にも「ホウレンソウ」怠らないように気をつけましょう。現代はコミュニケーションツールが多様に発展しています。先方との関係性に注意を払いつつ、電話やファックス、メールなどを駆使しながら、確実に実行しましょう。
【「ホウレンソウ」のポイント】
●「ホウ(報告)」の4つのポイント
★早めに報告
なるべく早い段階で、作業を指示した上司に直接報告しましょう。
★結論を先に伝える
まず結論を先に述べ、その後そこに至った経緯を述べます。
★事実と意見、憶測は切り分ける
まずは事実を述べ、その後、自分の意見や憶測を伝えましょう。
★必要なら資料をそろえる
複雑な内容だったりデータが必要なものは、できるだけ資料を添えようにします。
●「レン(連絡)」の4つのポイント
★細かいことも連絡する
新人のうちは、細かいことでも確実に上司に伝えましょう。
★曖昧な言葉は使わない
「~みたいです」「~のようです」といった曖昧な言葉は混乱の元。
★電話、ファックス、メールを活用して迅速に共有
機密性が高くない内容なら、状況に応じて電話、メールなども活用。
★関係者全員に伝える
一部の関係者に必要な情報が伝わっていないと、混乱が生じます。
●「ソウ(相談)」の4つのポイント
★すぐに相談
ミスやトラブルが発覚した場合は、事態が悪化する前の報告が重要。
★相手の都合も考える
至急の相談でなければ、上司のスケジュールや都合を見て相談。
★自分なりでもいいので対策を用意
自分なりの対策を用意し、上司に提案し相談してみるのも可。
★なんでも相談はNG
勤務中は、仕事に関係のない相談を上司にするのは控えましょう。
(本文イラスト:本村 誠)
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