これからの時代、年収を上げるにはどうすればよいのか? 実は、給与は等級や職位によっておおよそ決まっています。この「年収基準」を知ることこそ昇進・昇給の近道。今回ご紹介するのは、全等級・職位の人にチェックしてほしい「補助・育成クラス(新人)」の年収基準です。※本連載は、西尾太氏の著書『アフターコロナの年収基準』(アルファポリス)より一部を抜粋・再編集したものです。

知っていますか?あなたの年収を決めている「基準」

日本のほとんどの企業では、等級制度や職位制度と呼ばれる仕組みが導入されており、給与は等級や職位によっておおよそ決まっています。

 

等級・職位というのは、簡単にいうと、補助・育成クラス(新人)、自己完遂クラス(メンバー)、チーフ、課長クラス、部長クラスといった、社内におけるポジションです。

 

給与水準は、業種・規模・地域・企業ステージ(創業期・成長期・成熟期・衰退期)などによって異なりますが、一般的な基準ともなる標準的な金額はあります。モデル年収とも言われますが、本記事ではそれを「年収基準」と呼んでいます。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

日本人は、お金の話はしたがらないものです。家族や身内、親しい友人であっても、自分の年収や給料の具体的な金額について話すことはあまりありませんよね。そのため自分の年収が高いのか、低いのか、他の人はいくらぐらいもらっているのか、よくわかっていない人も多いのではないでしょうか。

 

ほとんどの企業では、なぜか給与の仕組みを公開していません。給与を上げる方法がわかれば、誰もがモチベーションが上がります。昇給の仕組みや昇進のために必要なスキルがわかれば、努力すべき目標が明確になります。

 

経営者や人事部は、ほとんどの場合、何らかのルールに基づいて昇給をさせているものです。そのルールを非公開にする理由はないはずです。

「会社が求めること」の把握こそ、昇進・昇給の近道

ここでは、この一般的な「年収基準」を全公開します。補助・育成クラス、自己完遂クラス、チーフ、プロジェクトリーダー・主任、課長、部長、本部長・役員、上級役員・社長と、8段階のクラスに分けて、具体的な年収額を紹介します。

 

また、年収ごとに求められる評価基準=コンピテンシー(成果につながる行動)も具体的にお伝えします。新人、メンバー、チーフなど、自身が該当するポジションの年収基準をチェックし、実際の自分の年収と同程度なのか、大きな差があるのかチェックしてみてください。

 

自分の年収のほうが低い場合は、自分のクラスやひとつ上のクラスのコンピテンシーを確認し、そこで必要とされるスキルや行動を獲得する。あるいは転職を視野に入れるのもひとつの手でしょう。

 

逆に自分の年収のほうが高い場合は、自分のクラスのコンピテンシーを十分に確認してください。「年収基準より高かった」と安堵するのは非常に危険です。今後リストラ候補になりやすいのは、年収に見合ったパフォーマンスを発揮していない人材です。一般的な基準より年収が高いのは、むしろ怖いことなのです。

 

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