80代には難しいのか…スーパー銭湯で見かけた「危ない光景」

「家に帰ったとき」あることに気づいた。50年ぶりにともに暮らすことになった母親が、どうも妖怪じみて見える。92歳にしては元気すぎるのだ。日本の高齢化は進み、高齢者と後期高齢者という家族構成が珍しくなくなってきた。老いと死、そして生きることを考えていきます。本連載は松原惇子著は『母の老い方観察記録』(海竜社)を抜粋し、再編集したものです。

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長生きすればするほど大変な「長生き地獄」

王様の湯で見た老姉妹

 

年々、夏の暑さが厳しくなり、この8月には、ついに東京も最高気温37度にのに、天気までもが追い打ちをかける。

 

自分の著書を宣伝するわけではないが、わたしたちの将来は、長生きすればするほど大変な『長生き地獄』(SB新書)になりそうだ。


 
37度と聞いただけで堪えかね、涼しくなる夕方まで露天風呂で過ごそうと、本を2冊持ち、近くにできた「おふろの王様」に出かけた。

 

こんな日は満員のはずだが、予想よりも人が少なく、いつもは立錐の余地もない人気の炭酸水風呂を試すことができたのは、ラッキーだった。

 

知らなかったが、このお風呂を目当てに、わざわざ遠くから来る人がいるそうだ。

 

確かにソーダ水の中にいるようで気持ちがいい。体にいいというが、何をもって体にいいというのか、わたしにはよくわからない。

 

「ああ、人は少ないし、極楽、極楽」

 

と悦に入っていると、二人のお婆さんが入ろうとしていた。

 

わたしも若い人から見たらお婆さんだが、二人とも80代と思われる。お友達同士? 仲がいいのね。羨ましい。それにしては会話がない。娘と母親? それにしては娘が年をとりすぎているし、二人とも年相応の膝の悪さだ。手すりを持ってもよろよろしている。若い方のお婆さんがサポート役のようだが、まったく助けになっていない。

 

どうしていいのか困った。一人なら手を貸すこともできるが、二人はくっついて団子状態になっている。

 

なんとか二人は、湯船に入れたが、自分の将来を二人に重ねてわたしは見ていた。

 

いくら仲良しでも、80代同士では支えあうことが難しい。

 

歳を取るということを考える… (画像はイメージです/PIXTA)
歳を取るということを考える…
(画像はイメージです/PIXTA)

 

 

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作家
NPO法人SSS(スリーエス)ネットワーク代表理事

1947年、埼玉県生まれ。昭和女子大学卒業後、ニューヨーク市立クイーンズカレッジ大学院にてカウンセリングを専攻し修士課程修了。39歳の時『女が家を買うとき』(文藝春秋)で作家デビュー。3作目の『クロワッサン症候群』はベストセラーになる。
「ひとりの生き方」をテーマに執筆・講演活動を行っており、1998年に、おひとりさまの「終活」を応援する団体、NPO法人SSS(スリーエス)ネットワークを立ち上げる。
著書に『長生き地獄』『老後ひとりぼっち』(SBクリエイティブ)、『人生後半を楽しむシンプル生活のススメ 人生はこれからが本番よ!』『70歳、だから何なの』(海竜社)、ほか多数。

著者紹介

連載元気で長生きするヒント「うちの母はスーパー老人」

母の老い方観察記録

母の老い方観察記録

松原 惇子

海竜社

『女が家を買うとき』(文藝春秋)で世に出た著者が、「家に帰ったとき」あることに気づいた。50年ぶりにともに暮らすことになった母が、どうも妖怪じみて見える。92歳にしては元気すぎるのだ。 おしゃれ大好き、お出かけ大好…

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