これは高齢者の色覚の変化によって生じる極めて危険な例です。 青いガスコンロの炎は高齢者にとっては見えづらい色なので、炎が実際より暗く見え、大きさ自体が小さく見えてしまい、本当は安全でない範囲に手などを近づけてしまい、火傷や最悪の場合は服に引火してしまうこともあります。 加えて、高齢者では身体機能も低下しているので、火がついてしまった場合の対処が遅れ、通常より被害が大きくなることも考えられます。 また、シミュレーション画像では明らかな違いがわかりますが、高齢者自身は現在の自分の色覚に慣れており、脳で補正をしています。そのため20代の頃と同じように見えていると感じています。
「ガスコンロの炎」はどう見える? これは高齢者の色覚の変化によって生じる極めて危険な例です。
青いガスコンロの炎は高齢者にとっては見えづらい色なので、炎が実際より暗く見え、大きさ自体が小さく見えてしまい、本当は安全でない範囲に手などを近づけてしまい、火傷や最悪の場合は服に引火してしまうこともあります。
加えて、高齢者では身体機能も低下しているので、火がついてしまった場合の対処が遅れ、通常より被害が大きくなることも考えられます。
また、シミュレーション画像では明らかな違いがわかりますが、高齢者自身は現在の自分の色覚に慣れており、脳で補正をしています。そのため20代の頃と同じように見えていると感じています。

 

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※本連載は市川一夫氏の著書『知られざる色覚異常の真実』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

知られざる色覚異常の真実 改訂版

知られざる色覚異常の真実 改訂版

市川 一夫

幻冬舎メディアコンサルティング

先天の色覚異常も、加齢による色覚異常も、この一冊で正しい知識と対策法を身につけましょう! 普段私たちが何気なく見ている「色」ですが、実は人によってとらえ方が違います。なかには、生まれつき特定の色を判別しづらい…

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