人生100年時代、老後の資産形成は、いまや日本人の重要課題といえますが、資産形成の一手法である「投資」に悪印象を抱いている人は少なくありません。今回は、インベスコ・アセット・マネジメント株式会社 グローバル資産形成研究所が、投資を「社会貢献」という観点から紐解いていきます。

投資=他者を応援して収入を得ること

次に、他者に働いてもらうことでお金を得ることを考えてみましょう。これは、他者が強みを発揮することを応援することで、社会貢献をする活動です。

 

一例として、別の業界・職種で働いている友人が、新しく会社を立ち上げようとしているケースで考えてみましょう。

 

そのとき、多少でも資金援助ができたとすれば、それはその友人が自身の強みで、世のなかを豊かにする機会を手助けしていることになります。また、友人の強みを、自分の人生に取り込む大きなチャンスを得ているともいえるでしょう。

 

同様に、世界中の多くの人々が、社会をより豊かにしたいという様々な夢を持ち、新しい商品やサービスを社会に届けるために会社を運営しています。そのような会社へ株式などを通して投資をすることは、そこで働く経営陣や社員が強みを活かすことを応援し、社会をより豊かにしていこうという、前向きな取り組みです。

 

私たちは、株式投資などを通じて、自分が働いている業種、職種や国を超えて、他者が社会を豊かにしていく手助けを自由に行うことができます。そして、投資した人と投資先の会社の経営層が株式などを通じて「同じ船」に乗ることで、会社の活動により世のなかが豊かになり、その一部が投資の収益として戻ってくるのです。

 

大切なことは、他者を応援して社会貢献をする、そして自分の人生に他者の強みを取り入れる、という投資の本質を忘れないことです。

「金融商品」と「社会の豊かさ」のつながりとは…

株式だけでなく、他の金融商品への投資でも、他者が強みを発揮することを応援して社会貢献をするという考え方はまったく同じです。たとえば、ある国の国債に投資をすることは、その国の政策を決める人の、国を豊かにするための能力に期待してお金を預け、その国が豊かになったことによる利益の一部を利子として受け取る活動です。

 

このように、投資の本質とは、他者が強みを発揮することを応援することで、社会を豊かにしていくことに貢献することです。金融商品への投資が活発化し、人々の強みがより発揮されるような社会は、より豊かで幸せになっていくでしょう。

 

また、自分の強みを活かして働くだけでなく、投資によって他人の強みを自らに積極的に取り込もうとする人は、個人としても長期的により大きな豊かさを得ていくことになるでしょう。繰り返しになりますが、自分の強みだけでなく他者の強みも活用し、社会貢献をすることで収入を得るというマインドが大切であると思います。

 

今回は、投資の本質を、社会貢献という観点で考えてみました。人生100年時代、これからも人生と社会を豊かにするための、新しいお金との付き合い方を学んでいきましょう。
 

 

 

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    ※本記事は、インベスコ・アセット・マネジメント株式会社のインベスコ グローバル資産形成研究所レポート「100年時代のお金について考える」Vol.13として公開されたものです。

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