「損は絶対避けたい」初心者でもわかるカラ売りの「判断基準」

日経平均株価の上値が重い展開が続いている。はっきりしない東京オリンピック・パラリンピックの行方よりも、海外より圧倒的に遅れている新型コロナウイルスのワクチン接種状況に注目が集まっている。今後、株価はどう動いていくのか。「株のお姉さん」として親しまれる雨宮京子氏が株価が下落相場でもあなたの資産を守り、逆に増やすという「株の売り方」の極意を明らかにします。本連載は雨宮京子著『世界一わかりやすい株の売り方』(フォレスト出版)より抜粋し、再編集したものです。

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「急騰株」どう判断する?冷静な判断をするためには…

急騰株の伸び切ったところはカラ売りのチャンスですが、伸び切ったかどうかは、どのように判断すればいいのでしょうか?

 

ストップ高をした銘柄が、翌日に安寄りしたのでチャンスと思ってカラ売りしたら、巻き返してその日はストップ高、翌日は寄り付きから値がつかずストップ高比例配分……などというのは、ありがちな話でしょう。

 

一度ストップ高をした程度では、新たな材料が出た場合などは止まらないケースも少なくありません。ちょっと見で、伸び切ったと思うのは危険極まりなく、テクニカル分析をして冷静に判断すべきなのです。

 

また、売り叩(たた)かれて底値圏に到達したような銘柄は、自律的な反発でもかなりの値幅を伸ばすこともあるので、こうした銘柄も避けたいもの。急騰株と言っても、その株価水準によって上がり方に違いがあります。

 

底値圏にある銘柄以外では、上場来高値を更新したばかりの銘柄もカラ売りするのは危険と言えるでしょう。

 

なぜなら、上場来高値ということは損した人がいないのとイコールで、戻り売りや投げ売りなど、上値を圧迫する要因がないので上がりやすいからです。こうした銘柄は、ある程度押すまでは見送ったほうが無難でしょう。

 

伸び切った、買われすぎた──これらの判断は、テクニカル分析にゆだねます。以下に、それらの判断基準を示しました。

 

●25日移動平均線から10%以上、上方かい離した

過去の株価の平均値である移動平均線から、大きく上に位置する場合は、修正(下がる)するケースが多くなります。短期売買の時は25日線からのかい離率を見るのが一般的です。

 

●押した幅の倍返しを達成した

たとえば、1000円で高値をつけた株が800円まで下落したあと、1200円まで上昇した場合など。下げ幅の倍返しはテクニカル的に警戒される水準です。

 

●上昇を続けているが商い(出来高)が減少した

商いがふくらんでいる間にカラ売りするのはリスクが大。一般的に、株価が上昇しながら商いが減ってきた場合は、株価が反落するサインとなります。

 

●急騰して前の高値に届いた途端、株価が伸び悩んだ

前の高値を形成した際に、出来高が膨張していた場合、ヤレヤレの売りなどで伸び悩み、なかなか高値を抜けないと、やがて反落するケースが多いのです。

 

●12連騰以上した

あまりないケースですが、テクニカル分析のサイコロジカルライン(上昇を1勝、下落を1敗とカウント、12日間の勝敗で分析)では12連騰は過熱感の極み。自律的な調整が見込めます。

 

こういた判断基準で、伸び切ったか、買われすぎかを判断します。

 

なお急騰株については、証券会社のホームページなどにある分析ツールを活用するといいでしょう。これを使って、前述のような条件を設定してスクリーニングすれば簡単に探すことができます。

 

たとえば、「25日移動平均線から10%上方にかい離」と打ち込めば、対象となる銘柄がズラリ並んで出てきます。かい離率については、慎重に15%と設定するなど、自分の見方によって数値を変えましょう。SBI証券のツールを例に具体的なスクリーニングの仕方を示しましたので参考にしてみてください(図表1参照)。

 

 

[図表1]スクリーニングで条件を設定する

雨宮総研代表
経済ジャーナリスト
1日100億円を動かした元カリスマ証券レディ

1987年日興證券入社。独立後、長野FM放送アナウンサー、ラジオ短波(現ラジオ日経)、フジテレビレポーター、『週刊エコノミスト』(毎日新聞社)記者などを経て、日経CNBC東証アローズキャスター、テレビ東京マーケットレポーター、SBI証券投資情報部シニア・マーケットアドバイザーとして活躍。わかりやすく解説する「株のお姉さん」として親しまれる。
主な著書に『はじめての人の株入門』(かんき出版)、『株の教則本』(インデックスコミュニケーションズ)などある。
https://www.amekyon.com/

著者紹介

連載「株のお姉さん」が教える株式投資「カラ売り」の極意とは

本連載は、投資を促したり、特定のサービスへの勧誘を目的としたものではございません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、執筆者、製作者、フォレスト出版、幻冬舎グループは、本連載の情報によって生じた一切の損害の責任を負いません。

世界一わかりやすい株の売り方

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雨宮 京子

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