一段高で一時108円台へ…米金利と連動、米ドル/円相場の行方

米ドル/円は先週、米金利上昇に連れたとして、一時108円半ばまで一段高となりました。FX開始直後から第一線で活動している、マネックス証券・チーフFXコンサルタントの吉田恒氏は「米金利上昇については、一段落する可能性が高い」と述べています。今回は吉田氏が、相関関係が続いてきた米金利と米ドル/円の、今後の展開を予想します。

【期間限定/参加特典付】
医師だけしか買えない「不動産投資物件」ご紹介WEBセミナー 

「3/8~3/14のFX投資戦略」のポイント

[ポイント]​

・米金利上昇に連れたとして米ドルは先週一時108円半ばまで一段高となった。ただ、米金利は「上がり過ぎ」懸念が強く、一旦低下に向かうことも考えられる。
・米ドル高・円安テクニカルに重大分岐点を迎えている可能性あり。金利低下に向かったとして米ドル安となるのかは、株価の動向がカギに。

 

米ドル/円、今後の展開は?(画像はイメージです/PIXTA)
米ドル/円、今後の展開は?(画像はイメージです/PIXTA)

米金利上昇は一段落した可能性…今後の動向は?

先週の米ドル/円は、一時108円半ばまで米ドル高・円安が加速するところとなりました(図表1参照)。米金利上昇に伴う日米金利差米ドル優位拡大を材料視することが多かったようです。では、米金利上昇=米ドル高・円安はさらに続くところとなるでしょうか。

 

出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成
[図表1]米ドル/円と日米金利差 (2020年12月~) 出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成

 

筆者は、米金利上昇については、一段落する可能性が高いと考えています。米10年債利回りの90日MA(移動平均線)からのかい離率はプラス40%以上に拡大し、2000年以降で確認する限りでは、最も「上がり過ぎ」懸念が強くなっているからです(図表2参照)。

 

 出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成
[図表2]米10年債利回りの90日MAからのかい離率 (2000年~)出所:リフィニティブ・データをもとにマネックス証券が作成

 

このような「上がり過ぎ」圏での推移が、ここ数ヵ月続いてきましたが、そのなかで「上がり過ぎ」修正の金利低下は、雇用統計発表の後から起こるパターンが繰り返されてきました。

 

今月5日の雇用統計発表では、注目度の高いNFP(非農業部門雇用者数)が、予想を大きく上回る、いわゆる「ポジティブ・サプライズ」となりました。これを受けて、米10年債利回りも一時1.6%以上に急騰、高値更新となったものの、その後は上げ渋る展開となりました。よって、すでに「上がり過ぎ」懸念が強くなっていると再確認した方もおおいことでしょう。

 

上述のように、ここ数ヵ月は雇用統計発表の後から、「上がり過ぎ」の修正で、米金利は低下に向かうパターンを繰り返してきました。足元では、この数ヶ月の中でも、90日MAからのかい離率で見ると最も「上がり過ぎ」懸念が強くなっていたので、その意味では米金利は当面低下に向かう可能性が高いのではないでしょうか。

 

\\12/4開催//
「フィリピン×シンガポール」世界の富裕層が実践する資産保全術

マネックス証券  チーフ・FXコンサルタント兼マネックス・ユニバーシティ FX学長

大手の投資情報ベンダーの編集長、社長などを歴任し、国際金融に関する情報発信の分野で活躍。 機関投資家に対するアナリストレポートを通じた情報発信はもとより、近年は一般投資家および金融機関行員向けに、金融リテラシーの向上を図るべく、「解りやすく役に立つ」事をコンセプトに精力的に講演、教育活動を行なっている。 2011年からマネースクエアが主催する投資教育プロジェクト「マネースクエア アカデミア」の学長を務めた。 書籍執筆、テレビ出演、講演等の実績も多数。

【動画で解説】吉田 恒の為替ウィークリーセミナー
毎月恒例 米雇用統計セミナー

著者紹介

連載国際金融アナリスト・吉田恒氏が解説!今週のFX投資戦略

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!