本連載は、三井住友DSアセットマネジメント株式会社が提供するデイリーマーケットレポートを転載したものです。

米国長期金利上昇で変化

米国株式市場下落の影響

 

■日経平均株価は2月に30年ぶりの3万円台を回復し、過熱感を伴いつつも堅調な展開となりました。しかし、2月25日に米国の長期金利が一時1.6%を超えたことで米国株式市場が下落し、日経平均株価も調整を余儀なくされました。

 

(注)データは2021年1月4日~2021年3月2日。 (出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成
日経平均株価、米株と米10年国債利回り (注)データは2021年1月4日~2021年3月2日。
(出所)FactSetのデータを基に三井住友DSアセットマネジメント作成

これまでの回復シナリオを点検

成長期待の強まりが金利上昇の背景

 

■これまで日本株式市場は、世界の株式市場と同様に緩和的な金融環境と大規模な財政政策によって、低金利持続下での景気回復が株価上昇の前提となっていました。昨年末以降、新型コロナウイルスのワクチンの普及が進み始めたことで、景気回復の可能性は一段と高まり、日本株式市場にとっても追い風となりました。しかし、今回、米国の長期金利の上昇が加速したことで、低金利下での景気拡大といった考え方が問い直されることとなりました。つまり、今後の成長とインフレについてのシナリオを点検する必要に迫られた形となっています。

業績相場へ移行する過程の試練。21、22年と好調な企業業績が支え

■米国10年国債利回りは3月に入りやや落ち着きを取り戻しつつありますが、景気回復の強まりを受け、長期金利は年後半に向けて緩やかに上昇すると予想されます。短期的には、今週末の米雇用統計などが注目されます。雇用の拡大が確認できれば、株式市場は、「景気回復期待」に注目して堅調に推移すると考えられますが、まず、長期金利の反応を確認しながらの展開となりそうです。今後は主要なマクロ統計やバイデン政権の景気対策の規模、米連邦準備制度理事会(FRB)高官の景気や物価、金融政策に対する発言などに一喜一憂する場面が続きそうです。なお、大局的には、米国も日本も、21年、22年と景気・業績が回復し、成長していく局面にあります。今後は業績相場の色彩を強めると考えられ、これが主軸になると期待されます。日本の株式市場は、業績主導の相場へ移行する過程で、振れ幅の大きな展開が想定されますが、好調な業績を支えに上昇基調を維持すると考えられます。

 

 

※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『業績相場へ移行する過程の試練』を参照)。

 

(2021年3月3日)

 

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2021年3月2日 長期金利上昇で株高基調は転換点を迎えたのか

2021年3月1日 グローバル株式市場の見通し~業績がカギ

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