レバレッジの本質は借金…そもそも効かせないのが無難
人が「借金」という言葉に高いハードルを感じるためか、それを別の呼び方に変えたものが巷にはあります。「ローン」もそうですし、「分割払い」もそうです。そして「レバレッジ」も、その一種だといえるのではないでしょうか。
レバレッジなし(1倍)の取引と、レバレッジ3倍の取引を具体的に考えてみると、以下のようになります。
レバレッジを大きくすれば当然、株価が上がった場合の儲けは大きくなります。しかし下がった場合はこのように、損失も大きくなるのがレバレッジなのです。
また、お金や株を借りるのですから、売買手数料の他に金利や貸株料等の各種費用も発生します。そしてレバレッジを効かせて買った株が一定以上値下がりした場合は、追加の保証金を求められます(これを「追証」と呼びます)。
このように、うまくいけばよいのですが、うまくいかなければ大きな損失を発生しかねないのが、レバレッジを用いた株取引なのです。
ですから基本的には、株式投資においてはレバレッジを効かせないのが無難だといえるのです。
レバレッジを効かせる条件1…うまくいく確率が高い!
ただし、うまくいった際には利益も大きいのがレバレッジを効かせた株式投資です。そこで、「レバレッジを効かせる条件」を考えてみましょう。
まずその1つは、その取引が「うまくいく確率が非常に高い」ことです。
仮に100%上昇する株があったならば、レバレッジなどいくら効かせても構わないでしょう。効かせられるだけ効かせて、その分大きなリターンを手にすればよいのです。
もちろん現実には100%というのはないでしょうが、しかし非常に高確率での上昇が見込める株ならば、レバレッジを効かせた取引をして、そのチャンスに賭けてもよいのではないでしょうか。
ただし、「その確率をどうやって算出するか」については、非常に曖昧な点があります。それは、個人の主観や計算方法によって大きく異なってしまうからです。ですから、慎重に慎重に見積もって、それでもうまくいく確率が非常に高いと判断できるときにのみ、レバレッジを効かせてもよいといえるのです。
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