条件2:指数構成銘柄
次に条件として挙げられるのは、その銘柄が、日経平均、TOPIXなどの指数構成銘柄であるということです。この条件には、投資信託の買いが入りやすいということと、出来高や売買代金が多いということが理由として挙げられます。
2021年1月現在、日本では安倍政権の流れが継承されて金融緩和が続けられています。日本銀行による上場投資信託(ETF)買いなどを通じてお金が株式市場に流れ込んでいますので、基本的には株高傾向が続いています。
ということは、現在の流れが続く限り、日本の主要企業ともいえる指数構成銘柄は上がる確率の方が下がる確率より高い、といえるでしょう。
また指数構成銘柄はそもそも、注目度が高く出来高や売買代金が大きい傾向があります。デイトレードをする際には、出来高や売買代金が大きい銘柄でないと、一日における価格変動に限りがありますので、利ザヤも小さくなりがちです。また、あまりにもそれらが小さい銘柄ですと、売買がなかなか成立しない可能性すらあります。
ですからその点を考えても、指数構成銘柄であるということは、デイトレ銘柄のスクリーニング条件の1つになるでしょう。
条件3:好材料直後の銘柄
デイトレードはじっくり待つ手法ではありませんので、「流れ」をつかむ必要があります。
したがって、好材料が出た直後で上昇を始めている銘柄は、「買い」だといえます。つまりそういう銘柄をスクリーニングするのが、効果的だといえるのです。
このタイミングは、早ければ早いほど良いです。
2「買いが入る」→
3「株価上昇」→
4「それを見た投資家たちのさらなる買い」→
3と4の繰り返し
好材料の後は以上のような現象が起やすくなりますので、デイトレードにおいても1や2の段階で買えれば、上がる確率が下がる確率より高いといえるでしょう。
このようにデイトレードの銘柄スクリーニングでは、好材料直後の銘柄も、条件として適しているといえそうです。
■まとめ
長期投資に比べて運に左右されやすいデイトレードの銘柄スクリーニングでは、「上がる確率が下がる確率より高い銘柄」を探すことが大前提となります。
そしてそう考えると、割安な銘柄、指数構成銘柄、好材料直後の銘柄、というのがそれに当てはまりそうです。
3つの条件すべてを満たせれば最高ですが、1つや2つを満たすだけの銘柄でも、検討の余地はあるでしょう。銘柄スクリーニングの参考になさってください。