女性のがん5位「乳がん」が多い県は?
日本人の死因第1位が「悪性新生物(がん)」であることはよく知られています。厚生労働省「人口動態統計月報年計(概数)の概況」(令和元年2019)によると、2019年に亡くなった138万1098人のうち、がんで亡くなったのは37万6392人と、全死亡者数の27.3%。また国立がん研究センターによると、生涯でがんに罹患する確率は、男性65.5%、女性50.2%。実に国民の半数以上はがんを経験することから、私たちにとって身近な病気のひとつだと言えるでしょう。
がん死亡率を部位別に見ていくと、1位は「肺がん」。「大腸がん」「胃がん」「膵臓がん」「肝臓がん」と続きます。しかし男女別に見ていくと、女性の場合、1位は「大腸がん」。「肺がん」「膵臓がん」「胃がん」と続き、5位に女性に多い「乳がん」が登場します。
女性のがんによる死亡率を年齢ごとに見ていくと、「40~44歳」から「60~69歳」では部位別に1位。若い世代で特に気をつけるべきがんと言えるでしょう(図表1)。
地域別に見ていくと、乳がんの死亡率が最も低いのが「鳥取県」で人口10万人あたり17.06。一方で最も高いのが「秋田県」で29.23です。
しかし各都道府県の年齢構成に差があるため、高齢者の多い都道府県では死亡率は高くなり、若年者の多い都道府県では低くなる傾向にあります。そこで年齢構成を調整した死亡率で見ていくと、最も乳がんの死亡率が少ないのは「高知県」で人口10万人あたり8.35。「福井県」8.87、「香川県」9.27、「和歌山県」9.39、「島根県」9.40と続きます(図表2)。
一方で最も乳がんによる死亡率が高いのが、やはり「秋田県」で15.11。「青森県」14.96、「北海道」14.69、「長崎県」13.98、「新潟県」13.92と続きます。同じ日本とはいえ、1位と47位に2倍近い差が生じている、それが乳がん死亡率の現状です。
この結果は死亡率で、羅患率とは異なります。国立がん研究センターによると、乳がんは出産や授乳の経験がない女性のリスクが高い、と言われ、結婚年齢の高い「東京都」が突出して多いと言われています。
また喫煙率や飲酒率の高い地域、肥満の人が多い地域などはがんの発症が多いと言われています。医療体制の充実度によっても死亡率に差が生じてくると考えられます。
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