成功者がやりがち、飲食店経営のリスク
ところで、本業が成功すると、つい他の事業もやってみたくなる方がいます。よくあるのが飲食業です。しかし、飲食業で成功するのは100人に1人いるかいないかでしょう。ノウハウがないために失敗し、本業に戻るというケースをたくさん見てきました。
一方、医師、企業役員など高所得者の方は、所得税対策に関心が偏っていることが原因で罠にはまるケースがよくあります。金利の高い不動産ローンを借りて、資産価値が低く、将来値下がりしやすい投資用物件を購入したりするのです。また、不動産は自宅のみで資産のバランスが悪いケースが目立ちます。
いずれも、失敗の原因は、「経営的発想」を持っていないことです。厳しいことをいうようですが、投資の基本が分かっていらっしゃいません。
経営的発想ができる人は、優良な不動産に目を向けます。都市部など立地のよいところで賃貸マンションやビルを経営するのです。
それでも、不動産投資で成功するのは100人に20人くらいです。確率的には飲食業よりはるかに高いのですが、8割は失敗します。
だから、ご自分でもよく情報を集めて研究するとともに、信頼できる専門家を見つけて相談することです。
きちんと目的を確認し、それにふさわしい収益不動産を選べば、収入が増えていきます。そうした収益不動産であれば相続税対策としての効果も大きく、純資産が拡大する好循環が生まれるのです。
【関連記事】
■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】
■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」
■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ
■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】
■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】