日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、焦点をあてるのは「学習塾費用」。厳しい受験戦争を勝ち抜くためには絶対不可欠な存在。どれくらい費用をかけているものなのでしょうか。

高校生についてみていきます。高校生向けの集団塾は全国で1万3412、個別指導塾は1万3967あります。小学生向け、中学生向けとは異なり、集団塾よりも個別指導塾のほうが多くなるのが特徴です。大学受験は受験科目や方法が多岐にわたるため、細かな指導が可能になる個別指導塾が支持されているようです。一人当たりの費用は、集団塾で55万5384円、個別指導塾で45万4353円です(図表6、7)

 

出所:経済産業省「平成30年特定サービス産業実態調査」より作成
[図表6]都道府県別「学習塾費用(高校生/集団)」上位10 出所:経済産業省「平成30年特定サービス産業実態調査」より作成
出所:経済産業省「平成30年特定サービス産業実態調査」より作成
[図表7]都道府県別「学習塾費用(高校生/個別)」上位10 出所:経済産業省「平成30年特定サービス産業実態調査」より作成

 

都道府県別に上位5を見ていくと、集団塾では「埼玉県」「東京都」「千葉県」「神奈川県」「静岡県」、個別指導塾では「岡山県」「東京都」「神奈川県」「京都府」「千葉県」。総合では27位の「静岡県」が高校生向け集団塾では第5位に入っているのは面白いところです。

 

小学生から高校生、約1200万人いると仮定すると、4人に1人の子供が塾に通っている計算です。受験に近い学年になればなるほど、通塾率は上がっていくと考えられます。そこにかける費用は、家計に大きなインパクトを与えるものですが、子供の将来のため、なかなか削るのは難しく、コロナ禍で家計も不安定ななか、大きな問題になりそうです。

 

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録