「一億総相続争い」問題の本質はお金ではなく…
私は、こうした現在の相続問題を「一億総相続争い」といっています。日本中の家庭において、相続人同士が権利を主張し合うなどして、何らかの相続トラブルを抱えやすい時代になったということです。
分割問題の行き着く先は、多くの場合、法律論ではなく感情論です。
今回のケースではCさんの寄与分を斟酌すると同時に、長男に頭を下げてもらうことで解決しました。そうしなければ、人生のトータルバランスが合わないと判断したからです。分割問題では、各相続人が歩んできた人生のバランスを調整し、感情を静め、納得してもらう必要があるのです。
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