いつの時代もなくならない遺産争い。「長男だから」「介護をしていたから」それぞれの立場で権利を主張し続け、ドロ沼の相続に…といった例が後を絶ちません。円満に、とは言わずとも、どうにか丸く収める方法はないのでしょうか? たった一つの「大切なこと」は…。

「一億総相続争い」問題の本質はお金ではなく…

私は、こうした現在の相続問題を「一億総相続争い」といっています。日本中の家庭において、相続人同士が権利を主張し合うなどして、何らかの相続トラブルを抱えやすい時代になったということです。

 

分割問題の行き着く先は、多くの場合、法律論ではなく感情論です。

 

今回のケースではCさんの寄与分を斟酌すると同時に、長男に頭を下げてもらうことで解決しました。そうしなければ、人生のトータルバランスが合わないと判断したからです。分割問題では、各相続人が歩んできた人生のバランスを調整し、感情を静め、納得してもらう必要があるのです。

 

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※本記事は書籍『相続大増税の真実』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再構成したものです。最新の法令・税制等には対応していない場合がございますので、予めご了承ください。

相続大増税の真実

相続大増税の真実

駒起 今世

幻冬舎メディアコンサルティング

2013年度の税制改正による「基礎控除の4割縮小」と「最高税率の引き上げ」で、これまで相続税とは無縁と思っていた一般家庭にも、相続増税の影響が直撃する可能性がでてきました。 「今すぐ節税をはじめなければ、とんでもな…

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