最近、若い世代を中心メジャーになりつつある「転職」ですが、転職に対する日本企業の考え方や、ちょっと気になる中国と日本のビジネスマナーの違いを2019年8月刊行の書籍『ながら起業 明日クビになっても大丈夫な働き方』より一部を抜粋・再編集し、解説していきます。

日本は「公私」、中国は「私公」

日本と中国では、仕事での信頼関係の築き方がまったく違います。

 

これから中国に進出する企業もあるでしょうから、参考までにご紹介します。

 

日本では名刺交換をして、最初は軽く顔合わせをするところから始まり、仕事を一緒に長く続けていくうちに親しくなり、プライベートでも会うようになる、というパターンが大半だと思います。プライベートでゴルフや食事をするにしても、接待の要素が大きいのではないでしょうか。

 

中国では、まず食事をしながら雑談をして、親しくなってから仕事の話をするという順番です。個人的な信頼関係を築いてから初めて「一緒に仕事をしましょう」という話になるのであり、仕事の話から入るというのは基本的にありません。日本は「公」から入りますが、中国は「私」、つまり個人対個人の付き合いから入るのです。

 

ですので「この人とは付き合いたくないな」と思ったら、仕事の話に発展しません。それはビジネスに限らず、政治の世界でも同じです。

 

日本では相手が気に入らなかったとしてもビジネスなら割り切って交流するでしょうが、中国ではそういうことはほとんどないでしょう。ビジネスライクな関係はなく、人間的な関係しかないと言えます。

 

ビジネスで何かトラブルが起きたときも会議で話し合って解決するのではなく、個人対個人で腹を割って話さないと解決できません。

 

その代わり一度信頼関係を築けたら、日本人より情が深いのであれこれ世話を焼いてくれたりします。

 

「中国人は信用できない」というネガティブなイメージが強いのですが、信頼できる中国人も大勢いますので、扉を完全に閉ざさないでほしいと思います。

 

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ながら起業 明日クビになっても大丈夫な働き方

ながら起業 明日クビになっても大丈夫な働き方

小野 りつ子

幻冬舎メディアコンサルティング

「会社」と「起業」を両立! 次世代の画期的な働き方「ながら起業」を徹底解説 今年生まれた子どもの半分が100歳まで生きると言われる「人生100年時代」。寿命が100年となれば、かつてのような「60歳で定年し、退職金と年…

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