入院時に必要なものは事前に準備しておく
入院時に必要な書類
入院の診断が出ると、入院手続きに移ります。病院によって多少の差はあるものの、入院申込書、入院誓約書、緊急連絡先と保証人などの書類を提出します。このとき、親の生年月日や既往歴、持病、処方薬などの記載を求められることがあります。
また、保証人をふたり求められることもあります。入院で慌てているときにこれらを確認することは大変です。事前に親の情報を整理し、保証人も決めておくと良いでしょう。保証人は親子、兄弟姉妹などの親族がなることがほとんどですが、事情があって親族が保証人になりにくい場合はどうすれば良いのでしょうか。
多くの病院では地域包括支援センターに相談をし、成年後見制度を利用するなどの対策をとります。身寄りがなく孤独な場合でも、本人の意思とお金があれば、保証人を請け負う会社や「えにしの会」のような団体を利用することも考えられます。
また、高齢者は大腿骨骨折で手術、更にリハビリテーションで別の専門病院に転院する例や肺炎を繰り返すことも多くあります。各種書類は原紙またはコピーを保管しておくと次に入院となったときの参考にできます。この他、数日内に入院時預かり金(保証金)が必要となります。通常は5万円から、自費入院や個室利用の場合は10万円ほど必要となりますので心得ておきましょう。現金支払いが多いですが、クレジットカードが使えるところもあります。誰のお金を使ったのかも必要に応じて記録しましょう。
入院生活に必要な物品
洗面用具、筆記用具、湯呑茶碗、スプーンや箸、ティッシュペーパー、室内履きなど、入院生活に必要なものは、その日のうちに準備することが多いので、予め準備してまとめておくのも手です。ただ準備に大変な用具は少なく、予算が許すのであれば、病院内の売店でも調達可能です。近くにスーパーや100円ショップがあるのなら、そこで用意しても良いと思います。
病院によっては感染防止対策として衛生上、多くの病人の食器類を一度に洗浄することを行っていないケースがあります。本人や家族が管理できないときは、使い捨ての割りばしやスプーン、紙コップが必要になる場合があります。そして、室内履きには注意をしてください。リハビリを実施する場合は、かかとのある靴が好ましいですし、スリッパは底の素材により滑る場合もあります。入院中の病衣、タオル類、紙オムツは希望により用意されていることもあります。親や医療機関の状況に合わせて準備しましょう。
診察券、健康保険証(後期高齢者医療被保険者証)、入院申込書、誓約書、入院時預かり金、お薬手帳、保証人確認書(氏名、住所、電話番号、印鑑)など
入院生活に必要なもの
洗面用具、筆記用具、湯呑茶碗、スプーンや箸、ティッシュペーパー、室内履き、病衣、タオル類、下着、紙オムツ、小銭、イヤホン(テレビ利用の場合)など
入院時に慌てないために確認しておくこと
生年月日、血液型、既住歴、持病、手術歴、処方薬、アレルギー、祖父母の死因、マイナンバー、連絡先(自分の兄弟姉妹、親の仕事先、親戚、親が親しくしている人)など
渋澤 和世
在宅介護エキスパート協会 代表
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