「スキャルピング」とは、株を買い、数十秒などのごく短い期間で売るトレード手法のことです。今回はスキャルピングの特徴と、スキャルピングをおこなう際の注意点を解説していきます。※本連載では、AI技術を用いた株価予測ソフトを開発する、株式会社ソーシャルインベストメントでトレーダーとして活躍する川合一啓氏が、個人投資家が株式市場で勝ち続けていくための極意について説明していきます。

「スキャルピング」で気を付けなければいけないのは…

さて、そのような特徴を持つスキャルピングですので、戦略としては、「市場全体が上昇していて値上がりする確率が高そう」「過小評価されていて割安すぎるので上がる確率の方が高そう」など、自分なりの勝算を持ったうえでおこなうことが重要です。

 

そして、その上でさらに重要な点があります。それは、売買手数料です。

 

売買手数料は、損失が出ても、NISA口座を用いても、必要となるコストです。この手数料の存在に無頓着でいると、「儲かったと思ったけどそうでなかった」「予想外に儲けが少ない」「予想外に損失が多い」という事態に陥ってしまいます。

 

ですからスキャルピングをする際は、最低でも手数料分の利益を出さなければその取引は実質ゼロかマイナスになってしまう、ということを肝に銘じておきましょう。

 

そしてスキャルピングが、ローリスク・ローリターンで偶然に左右されやすい手法であることも含めて考えると、勝算のない時にむやみなトレードをせず手数料を抑える、という戦略も必要になってくることがおわかりではないでしょうか。

 

なお正確には、証券会社のプランによっては手数料の発生しない取引も可能です。特に近年は、各社で手数料の値下げ競争が起きていますので、自分の取引方法に合わせた手数料プランと証券会社を選ぶことも重要となります。

 

そんなはずではなかったのに…(※画像はイメージです/PIXTA)
そんなはずではなかったのに…(※画像はイメージです/PIXTA)

 

■まとめ

勝算があり、手数料よりリターンを得られるトレード以外はしない

 

スキャルピングは、ローリスク・ローリターンで偶然に左右されやすいという特徴を持ち、気軽におこないやすいトレード法だといえます。
 

しかし基本的に、売買するたびに手数料が発生することを忘れてはいけません。そしてそれは、利益が大きくないスキャルピングという手法においては、重要な意味を持ちます。

 

ですから、勝算がある時にだけトレードをおこなう、また、手数料よりリターンを得られる(見込みのある)トレード以外はしない、という戦略が重要になってきます。

 

 

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