富裕層向けの物件も比較的安値で購入できる
今回は、フィリピンの投資エリアを紹介します。メインとなるのは、フィリピンの中核を担うメトロ・マニラ、次いでセブがあります。ここでは、メトロ・マニラの主要投資エリアをご紹介します。
①マカティ・シティ
マカティ市は、フィリピンのメトロ・マニラと呼ばれるマニラ首都圏に属する都市です。高層ビル群が立ち並び、「フィリピンのウォール街」と呼ばれています。
その中心部、アヤラ・センターには巨大なショッピングモールがあり、世界中のブランドショップが並びます。日本より大規模で、周辺は欧米風高級住宅地となっています。
2016年にはアメリカの不動産王であるドナルド・トランプの高級アパートメント、「トランプ・タワー・マニラ」も完成予定です。この辺りでの最高級物件となるでしょう。しかし、日本の首都圏の住宅価格と比べると、割安と言えます。
②ボニファシオ・グローバルシティ
ボニファシオ・グローバルシティはラモス元大統領が1995年1月、国有地転用計画の一環として、フィリピン軍の基地内の土地214ヘクタールを売却したことから開発された、欧米系の駐在員家族や地元の富裕層をターゲットにした新しい街です。
電線もすべて地下に埋められており、地下には貯水槽もあるため、メトロ・マニラでは洪水被害の起こらない唯一のエリアです。
高層のコンドミニアムやオフィスビルが立地する一方で、近代的ショッピングモール、おしゃれなカフェやレストラン、ショップが緑の公園を囲う形で並んでいる「ハイ・ストリート」などショッピング環境も整っています。
さらに大使館や各国の学校(インターナショナルスクール)も集まっており、「グローバルシティ」の名にふさわしい、富裕層に向けた街並みになっています。
比較的安価な現時点で購入し、さらに開発が進み、価値が上がるのを待つというのもひとつの戦略です。
オフィス、観光スポットの有無なども要チェック
③オルティガス
オルティガスはメトロ・マニラ中心のパシッグ市に位置し、ビジネスや金融の中心地としてフィリピン第2の経済都市と言われ、現地財閥系企業や大企業の本社が多く集まる地区です。
このオルティガス周辺も人気が高く、将来有望なエリアです。コールセンターなどBPOオフィスも多く、ショッピングモール、オフィスビル、コンドミニアム、ホテル、レストランなど100ヘクタールに及ぶ広大な敷地のオルティガス・センターがあります。
ビジネス拠点、観光スポットとしても賑わうエリアのため両方の取り込みが期待できることや、マカティに比して価格も若干安価なことから、今後の資産価値の上昇が大いに見込まれます。