本記事は、2018年6月3日刊行の書籍『人生が変わる家づくり 一生気持ちよく暮らせるマイホーム』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

建て主の大切な切り札「請負代金の支払い」とは?

融資金額は建て主の口座に振り込まれます。このため、建て主は請負代金の支払いを現金で行うことができます。建て主は請負代金を支払う権利を最後まで手放すべきではありません。

 

請負代金を支払うのは、建て主の大切な切り札です。その切り札を手放すのは、営業担当者に主導権を握られることを意味します。

建て主が「建築工法」「技術」に口をはさむのは間違い

建築業者の役割についても考えてみましょう。

 

建築基準法にのっとって、丈夫で長持ちする家を建てるのは建築業者の役割です。これは基本。間取りも決まらないうちから、どの工法が地震に強いのかといったことを議論しようとする建て主がいますが、どの工法を選んでも、無理な設計をしない限りは丈夫な家が建ちます。反対に、どの建築工法を選んでも、設計に無理があれば耐震性や耐久性は低くなります。

 

建築士は省エネ技術を学び、必要な熱抵抗値を得るために最も適した断熱工法を採用します。限られた予算の中で家の断熱性を高めるために、断熱材の価格も視野に入れながらプランニングしています。また、建築中の現場で職人に技術的な指導を行うのも建築士の役割です。そうした点を理解すると、建築工法や技術などについて、建て主が口をはさむのは間違いと気づいていただけるはずです。

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本連載は、2018年6月3日刊行の書籍『人生が変わる家づくり 一生気持ちよく暮らせるマイホーム』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

人生が変わる家づくり 一生気持ちよく暮らせるマイホーム

人生が変わる家づくり 一生気持ちよく暮らせるマイホーム

兼坂 成一

幻冬舎メディアコンサルティング

一生に一度の家づくりで失敗したくない──マイホームを建てようとする人にとっては当然の願いです。家づくりは、家族の人生にも大きな影響を及ぼす一大イベントです。だからこそ、多くの人が間取りやデザイン、素材、設備など…

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