日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回、焦点を当てるのは「お正月」。お年玉、お賽銭、お餅……正月にまつわる風習から、地域性を垣間みることができます。

 

そんな餅のお正月の消費を、前出の家計調査でみていきます。正月準備として12月に購入しお正月に食べるでしょうから、注目すべきは12月の家計調査の餅の項目です。

 

2016年の12月の消費額は1115円でしたが、2017年1047円、2018年1032円と減少し、2019年には1000円を切り、951円に。2020年は958円と若干増加しましたが、減少傾向にあることがわかります(図表4)

 

出所:総務省「家計調査」二人以上世帯12月餅支出金額より作成
[図表4]1月「餅」消費額の推移 出所:総務省「家計調査」二人以上世帯12月餅支出金額より作成

 

以前は正月の3日間、朝昼晩は餅を食べる、というのも珍しくありませんでしたが、最近は元日の朝だけ餅を食べる、という家庭も多いのではないでしょうか。正月のスタイルの変化が餅の消費量にも現れているようです。

 

都道府県別に正月の餅の支出額をみていくと、1位は「富山県」で1875円。「福井県」1753円、「石川県」1624円、「長崎県」1205円、「岡山県」1202円と続きます。北陸地方の消費額の高さが際立ちます(図表5)

 

出所:総務省「家計調査」二人以上世帯12月餅支出額より作成
[図表5]都道府県「正月の餅支出額」上位10 出所:総務省「家計調査」二人以上世帯12月餅支出額より作成

 

一方で障害の餅の支出額が少ないのが「沖縄県」で403円。「高知県」528円、「山口県」564円、「愛媛県」580円、「宮崎県」590円と続きます。

 

お正月にまつわる色々な家計支出をみてきましたが、そこからは日本の多様性が垣間みることができました。

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