都道府県にみる、お年玉をいっぱいあげているのは?
2021年も開けましたが、新型コロナウイルスの感染再拡大で、今までにないお正月を過ごしている人が大多数なのではないでしょうか。
そのようななかでも、子どもたちが期待するのは、お年玉。みなワクワクしながら待っていることでしょう。一方で大人たちが悩むのが、いくら渡せばいいのか。あげすぎるのも良くないし、少ないとガッカリさせてしまうし……なかなか判断に迷うところです。
総務省の「家計調査」では月別、品目別に消費支出を発表しています。そこで参考になるのが「贈与」の項目。1月に関していうと、お年玉に使った金額とほぼイコールだと考えられます。
二人以上世帯で「1月の贈与」の支出額をみていくと、2016年は1万8944円だったのが2020年には1万6795円。家計に占める「お年玉」の割合は、減少傾向にあります。そもそも少子化で、お年玉をあげる子どもが減っていることも関係しているのかもしれません(図表1)。
さらに都道府県別にみていきましょう。最もお年玉をあげたのが「滋賀県」で2万7723円。続いて「佐賀県」で2万6871円。「福岡県」2万2356円、「熊本県」2万1548円、「神奈川県」2万1323円(図表2)。
一方でお年玉の支出が少ないのが「宮城県」で6104円。「長野県」7155円、「秋田県」9157円、「北海道」9287円、「新潟県」9790円と続きます。
家計調査では、その地域の居住世帯に対して行っているので、その地域に住む子どもたちがもらったお年玉とはズレが生じている可能性はありますが、昨年の支出額では「滋賀県」が1位、「宮城県」が47位、その差は4倍強となっています。
お年玉はお正月の過ごし方や子どもの数、風習などで支出額にも地域性が大きくなるのでしょう。