前回は、「不整形地」のパフォーマンスを最大限に引き出す方法を説明しました。今回は、不動産投資において「100円パーキング」が狙い目といえる理由を見ていきます。

リーマンショックをきっかけに、多くの土地が駐車場に

意外に思うかもしれませんが、「100円パーキング」もお値打ち価格で入手できる土地のひとつです。

 

リーマンショック以降、それ以前に不動産業者が購入していた土地の多くは、地価の下落のため、処分できないまま金融機関に融資の担保として押さえられてしまいました。そして、その中の一部は、駐車場に姿を変えました。

 

たとえば、街中にある100円パーキングの土地の登記簿謄本を取ってみると、相場価格は1億数千万円程度のはずなのに、なぜか2億円以上の抵当権がついていることがあります。

 

その土地を担保として融資した金融機関が、1億円で売却して損切りするわけにはいかず、しばらくは時間貸し駐車場にして様子を見ているというわけです。

 

値段と交渉次第で物件が手頃な値段で買えることも

とはいえ、お金を貸している側としては、回収の見込みがない債権をいつまでも抱えこんでいるわけにもいきません。担保に取った土地を売却して、いくらかなりとも回収することを決断しなければならないときがいつかは訪れます。

 

そこで、タイミングと交渉次第では、そのような物件を手頃な値段で買えてしまうこともあるというわけです。

 

お目当てのエリアに、理想的な土地がなかなか見つからない場合には、「100円パーキング」に目を向けてみると、思わぬ「お宝物件」に巡り合えるかもしれません。

 

本連載は、2013年9月20日刊行の書籍『不動産投資は女性が選ぶ新築RCマンションで始めなさい』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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