前回は、不動産管理会社の重要性を説明しました。今回は、不動産投資で明らかに不利となる「駅から遠い物件」の価値を高める方法を見ていきます。

デザイン性、機能性、設備などの「付加価値」を付ける

不動産投資を行う場合、やはり駅から遠い場所の物件は圧倒的に不利になると思っていた方がよいでしょう。ご参考までにいうと、筆者の会社でお客様に物件を勧める際には、原則として駅から徒歩10分以内のものに限っています。

 

しかし、賃貸マンションの中に、合わせて自分の住まいもつくろうと考えるオーナーの場合、「ここの環境が気に入った。絶対にここに建てる」などと、駅からの距離が遠いことを承知して、あえてその場所を選ぶ人もいます。

 

そのような場合には、大きなハンデがあることを十分に意識して、「駅から歩いて10分以上かかるが、それでも住みたい!」と入居者に思ってもらえるよう、物件の魅力をより一層高める努力が必要となります。

 

具体的には、デザイン性をさらに高め、機能性や設備などの面でより多くの付加価値を与えることが不可欠となるでしょう。

 

「ペット可」とするのも付加価値として効果的

そのためのひとつの選択肢としては、「ペット可マンション」とすることが考えられます。昔に比べて増えているとはいえ、犬や猫が飼えるマンションは、まだまだ数が不足している状況があります。

 

オーナーの多くは、動物のにおいが部屋や共用部分などにつくことを嫌がり、入居者がペットとともに暮らすことに対して消極的なためです。しかし、脱臭効果のあるクロスなどを用いることで、におい対策を行うことは十分に可能です。また、たとえば猫や大型犬がいやであれば、小型犬のみを可とすることも考えられるでしょう。

 

入居者の不在時に、鳴き声が近隣の迷惑になることなどを懸念するのであれば、ペット規約をしっかりと定めればよいのです。

 

ペットは家族の一員という観念が一般化している中で、今後、ペットと一緒に住めるマンションの需要はますます高まるはずです。自身の投資物件に付加価値を与え、より多くの人を引きつける方法として「ペット可マンション」にすることは、大変、効果的ですので、ぜひ、前向きに検討してみてください。

 

本連載は、2013年9月20日刊行の書籍『不動産投資は女性が選ぶ新築RCマンションで始めなさい』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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