不動産業者の「営業トーク」に潜む落とし穴

前回は、不動産投資で明らかに不利となる「駅から遠い物件」の価値を高める方法を説明しました。今回は、不動産業者の「営業トーク」に潜む落とし穴について見ていきましょう。

「気付いたら手付契約まで進んでいた・・・」

不動産投資を始めようと思ったきっかけは人によってさまざまでしょうが、おそらくもっとも多いのは、「不動産業者の営業に勧められたから」というケースではないでしょうか。

 

実際、不動産投資について筆者のところに相談にこられるお客様で、すでに投資物件をおもちの方に、購入された経緯をうかがってみると、

 

「営業マンの話を聞いているうちに、つい、自分にもできるかと思って」

「業者が、銀行からお金を借りられるというので・・・。気づいたら手付契約まで進んでいた」

 

などと答える人が少なくありません。

 

たしかに、不動産業者の、「高利回りなのでお買い得です」「賃料は保証します」といった聞こえのよい営業トークを耳にしていると、不動産投資は確実なリターンを期待できる絶対に損をしない資産運用手段であるかのように思えるかもしれません。

 

しかし、このような営業マンの売り込みの文句を、額面通りに受け取ってしまうのは非常に危険です。「高利回り」の数字にも、「賃料保証」の約束にも、実は思わぬ"落とし穴〟が潜んでいることが少なくないのです。

 

「不確かな情報」に踊らされてはダメ

また、そもそも、不動産業者が購入を勧めてくる物件が優良なものである保証もありません。

 

ほとんどの不動産業者にとっては、1件でも多く成約させること、それによってより多くの手数料を得ることが最大の関心事であり、顧客に紹介している物件のクオリティなど二の次なのです。

 

逆に、不動産業者にいわれるがまま不動産を購入した人の大多数は、何らかの問題のある物件に投資をしている可能性があるのです。

 

さらに、雑誌やインターネットなどで目にする不動産投資のノウハウの中にも、鵜呑みにしてそのまま実践してしまうと、高収益を得るどころか逆に大きな損失を抱えることになりかねないようなものがあります。

 

不動産投資で失敗しないためには、営業マンの言葉やそうした不確かな情報に踊らされることなく、腰を据え、しっかりとした長期的なビジョンをもって、資産運用に取り組む姿勢が求められるのです。

 

株式会社フェイスネットワーク 代表取締役社長

1988年金融機関に入社。12年にわたり融資担当として5000件以上の案件を扱う。2001年、不動産会社である有限会社フェイスネットワーク(現・株式会社フェイスネットワーク)を設立。2003年、渋谷区松涛に自社物件第一号を建設する。2006年には自宅兼投資マンションを1棟、2007年には自社ビルを建設する。2018年3月マザーズ上場。この18年で城南エリアを中心に200棟以上の新築一棟マンションをプロデュース。著書多数。

著者紹介

連載不動産投資に「向いている物件・向いていない物件」とは?

本連載は、2013年9月20日刊行の書籍『不動産投資は女性が選ぶ新築RCマンションで始めなさい』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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