「自分の豊かさ」と、「他人の豊かさ」の関係性
新しいマインド:他の人が豊かになると、自分も豊かになる
今年は、コロナ危機の経済ショックを和らげるために、国から一人一律10万円の給付がありました。皆が一律でお金をもらい、皆が使えるうお金が増えることは、私たちにどういう影響があるでしょうか?
また、もし皆さんのお給料や年金の支給額が上がったり、何らかの臨時収入を得たら、他の人や社会全体にどんな影響を与えると思われますか?
もしくは、皆さんの学生時代の友人や、同じ会社にいる年齢や役職の近い人が、自分より早く出世をして、給料が上がって豊かさを得ることは、皆さんにとってどういう影響があるでしょうか?
広く大きな視野をもって考えてみましょう。
他人が豊かになることで、結果的に自分も豊かになる
私たちのお給料は、他の人がお金を使ってお金が回ることで成り立っています。年金は、皆で払った年金保険料を、皆で受け取る仕組みです。つまり、私たちが豊かになるタネは他の人の豊かさのなかにあり、皆さんが豊かになることが他の人をより豊かにすることに他ならないのです。
同様に、他の人や社会が豊かになれば、皆さんが豊かになります。反対に、他の人や社会が貧しくなれば、皆さんも貧しくなります。他の人が豊かになることは、妬ましいことでも、自分が損をすることでもありません。真実はその真逆なのです。
「投機」と「投資」の本質の違いとは?
金融の世界で、「投機」と「投資」という言葉がありますが、これらは二つの点で大きな違いがあります。
一つ目は短期と長期という時間軸の違い。二つ目は、損得が対立するのかしないのかという違いです。投機は、「他の人の損によって自分が得をしようとする短期的な行為」であり、投資は「長期的に自分、他人、社会を共に豊かにする行為」です。
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