一部売却…「買い手って誰なの?」意外な答え
一部売却の方法を選ぶ場合、気になるのは「買い手となるのは誰なのか」ということでしょう。
まず、通常の不動産取引のように建物そのもの、あるいは土地そのものが取引される場合とは違い、共有名義不動産の持分を買う人は限られており、投資家かもしくは買取業者のいずれかになります。
投資家は、資産運用の一環として共有持分を購入する人たちです。つまり、共有名義不動産の持分を株や債券などと同じ投資商品とみなしているわけです。たとえば、収益不動産の持分を保有すれば、そこからの賃料収入が投資家に分配されます。また、さらに別の共有者と交渉しその持分を購入するなどして、共有名義だった不動産を単独名義に改めてから売却し、利益を得る人もいます。最近は、日本人だけでなく中国、台湾など海外の投資家も増えており、不動産の共有持分に対する投資ニーズは着実に高まっています。
一方、買取業者とは、共有持分を専門的に買い取る不動産業者のことです。投資家は個人が中心であるのに対して、買取業者のほとんどは法人になります。