日々発表される統計や調査の結果を読み解けば、経済、健康、教育など、さまざまな一面がみえてきます。今回は「東京市部における私立中学校の進学率」について焦点をあてていきます。

 

東京区部と市部を比べると、平均値で8ポイント近くの差があり、中学受験では区部が優勢といえます。前出のとおり、要因としては親の年収がありますが、ほかにも通学時間を考える必要があります。私立中学校は区部のほうが多いうえ、実際に通うとなると、区部のほうが圧倒的に通学時間は短くなります。募集要項では、ほとんどの私立中学校で対象を東京都及び、近県の市町をあげています。おおむね通学時間は1時間半~2時間程度の範囲です。

 

総務省によると、東京都の通勤時間の平均は1.34時間。1時間以上も満員電車に乗り、大人は会社に向かっているわけですが、同じようなことを我が子にさせるとなると、積極的になれない人も多いでしょう。最近は公立学校の躍進もみられますし、それであれば地元の公立中学校を……という志向になるのも当然です。

 

また受験環境と考えると、通塾のしやすさも重要です。進学塾に通わずして中学受験を突破するのは難しいのが現状。繁華街の駅周辺には大手進学塾の看板をみる機会が多いですが、郊外の駅周辺にある塾は学校の補習が主目的で、中学受験に対応していない場合も。中学受験に望むために、電車に乗って通塾させるのも……そんな思いを抱くのもまた、当然だといえるでしょう。

 

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