本記事は、書籍『インフレ時代の投資入門』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

「投資は怖いからいいや」の大誤解が多すぎる

「投資」は怖い、と感じられる人もいることでしょう。しかし、皆さんの多くはそれと気づかぬうちに「投資」商品を購入しています。例えば、あなたが銀行に預けたお金は、銀行によって「投資」に回されています。たとえ銀行が「投資」に失敗したとしても、倒産しない限りあなたにはツケが回ってこないので、関係ないといえばそれまでかもしれませんが、銀行が企業に対する資金の融資も含めて「投資」をなりわいにしていることは知っておいてもいいはずです。

 

なぜなら、それは銀行自身が普通預金や定期預金よりも、他の「投資」にお金を回したほうがよほど効率よく利益を出せると考えていることを示しているからです。例えば、多くの銀行は、預金を通して集めたお金で国債を購入しています。なぜならば、預金の金利よりも国債の金利のほうがわずかですが高いからです。国債は国の借金ですから、よほどのことがない限り安全な投資商品です。

 

銀行の預金も、最終的には国が保証しているので、安全度でいえばほぼ同じといってもいいかもしれません。だとするならば、私たちが直接国債を購入すれば、銀行にお金を預けるよりも利益を出せるのではないでしょうか? 実際には、金利だけではないメリット・デメリットがあるので一概にはいえませんが、そのような思考実験をしてみることが「投資」の第一歩といえるでしょう。

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    本連載は、2014年7月29日刊行の書籍『インフレ時代の投資入門』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

    インフレ時代の投資入門

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