脳が疲れ情報を処理しきれなかったとき、ながら行動のとき、気持ちが焦ったときなどに、思いもよらないミスをしてしまうことがあります。ヒューマンエラーを防止するには、活動の流れを追って「要因」を見つけ出すことが重要なのです。※本記事は化学系会社にて5年間ISO規格の品質及び環境マネジメント事務局を担当していた尾﨑裕氏の書籍『ヒューマンエラー防止対策』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。

 

更に、職場の安全性や生産性を高める目的で行う、整理(Seiri)、整頓(Seiton)、清掃(Seiso)、清潔(Seiketsu)の4つの活動、つまり4Sが不充分な状況や、無駄に邪魔物・障害物がある場合もこの関係での不整合と言えます。

 

④L-L間の関係例:本人以外に仕事をしている人との関係について、職場の雰囲気が悪い、人間関係自体が悪い、コミュニケーションが不充分、上司のリーダーシップが悪く仕事がスムーズに進まないなどが該当します。

 

⑤L(中心の人):本人が活動するうえで問題となる状態を指します。例えば、“健康状態が優れない”、“疲労が溜まっている”、“ 精神的な悩みを抱えている”、“本人の力量が、業務をこなす域に達していない”などです。

 

⑥m(マネジメントの問題):組織のトップが、自分たちの目指す方向(企業理念や企業目標など)を示していない。設備や環境、活動に必要な人員の確保すらできていないなど、活動の環境を整えられない状態も含みます。

 

上記①から⑥の不整合の例を[図表2]にまとめました。

 

[図表2]m-SHEL各要素がうまく噛み合わない具体例(不整合)

 

 

 

※本記事は連載『ヒューマンエラー防止対策』を再構成したものです。

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