更に、職場の安全性や生産性を高める目的で行う、整理(Seiri)、整頓(Seiton)、清掃(Seiso)、清潔(Seiketsu)の4つの活動、つまり4Sが不充分な状況や、無駄に邪魔物・障害物がある場合もこの関係での不整合と言えます。
④L-L間の関係例:本人以外に仕事をしている人との関係について、職場の雰囲気が悪い、人間関係自体が悪い、コミュニケーションが不充分、上司のリーダーシップが悪く仕事がスムーズに進まないなどが該当します。
⑤L(中心の人):本人が活動するうえで問題となる状態を指します。例えば、“健康状態が優れない”、“疲労が溜まっている”、“ 精神的な悩みを抱えている”、“本人の力量が、業務をこなす域に達していない”などです。
⑥m(マネジメントの問題):組織のトップが、自分たちの目指す方向(企業理念や企業目標など)を示していない。設備や環境、活動に必要な人員の確保すらできていないなど、活動の環境を整えられない状態も含みます。
上記①から⑥の不整合の例を[図表2]にまとめました。
※本記事は連載『ヒューマンエラー防止対策』を再構成したものです。