特徴：電車は正確な時間で動くのが当然と思っている。遅延によるイライラを駅員や他の乗客にぶつける。他者が原因の過失に我慢ならない。

Why？　なぜ怒る：日本の電車の優秀さに慣れすぎて、「電車は正確に走るべき」というコアビリーフが裏切られると怒りのスイッチが入る。

自力でどうにもならないことへの怒り

電車が遅れると妙にイライラし、駅員に怒鳴ったり他の乗客とトラブルを起こしたりする人がいます。こういう人は「電車は遅れないはず」というコアビリーフを持っていて、それが裏切られると怒りのスイッチが入ってしまいます。

また、もともとまじめな人である場合が多く、自分の過失ではなく、電車のせいで予定を変えられてしまうことに我慢がなりません。もちろん、 駅員を怒鳴りつけてもどうにもならないことはわかっていますが、肥大した怒りが行き場を失うと、自分より立場の弱い人間に攻撃が向かってしまうのです。

日本の電車ほど時間に正確な移動手段は稀です。以前、つくばエキス プレスが20秒早く発車して謝罪したことが、イギリスBBCで驚きのニュースとして報じられたことがあるほど。

私たちは日本の交通機関のありがたみを実感するべきかもしれません。そう考えるようにすれば、遅延などの電車トラブルにも、寛容でいられるでしょう。

もっとも、今は皆スマホを持っているわけですから、「電車の遅延で遅れます」と連絡し、別ルートを検索すれば問題は解決します。朝からムダな怒りに消耗させられるのは回避したいものです。