ビジョンに近づけるため「会議」を重ねる
これから先、30年、40年と、ともに家族を継続させていくためには、会社と同様に方針とビジョンが大切です。
「笑顔の絶えない家庭にしたい」
「なんでも相談し合える夫婦になりたい」
「子どもと楽しく遊べる親になりたい」
このように家族にも「理念」が必要なのです。共同経営者であるパートナーとこれからどんな人生を歩んで行きたいのか、ビジョンを語り合い「我が家の理念」をつくる時間を設けましょう。
そして、二人で掲げた理念を実現するためにはどんなアクションプランが必要なのか、達成に向けた戦略を立ててください。もちろん、理念を掲げて戦略を立てれば終わりではありません。時代背景や家族の状況によって、その都度見直す必要があります。
二人で決めたルールや行動規範も「なんだかうまくいかないな」「無理が生じてきたな」と思ったら、こまめに軌道修正をしていきましょう。できないことにフォーカスして、自分や相手を責めるよりも、「どうすれば家族が楽しく過ごせるか」を考えるために時間と労力を使うほうがずっと良いはずです。
そのために欠かせないのが「会議」です。つまり、再三語っている「夫婦間の話し合い」なのです。話し合いを重ねることで、お互いが「かけがえのない存在」となり、人生を併走してくれる居心地の良いパートナーになっていきます。
東野 純彦
東野産婦人科院長