やりたい仕事は出合うものではなく、見つけるもの
■やりたい仕事は自分で探すしかない
フリーランスを目指す人の中には「やりたいことがない」「見当たらない」と言う人もいます。そういう人からすると、「ミュージシャンになりたい」「コーチングの仕事をしよう」といった本気になれる何かに出合えた僕が幸運に見えるのだそうです。
しかし、それは少し違います。やりたい仕事は出合うものではなく、見つけるものです。没頭できる仕事をしたいと思うのであれば、また、たくさんの人に長く愛されるフリーランスになりたいと思うのであれば、天職が偶然見つかるのを待つのではなく、自分で動き回り、探し回らなければなりません。
「やってみたい」「面白そうだ」と思う仕事が、自分に向いているかどうかは、やってみなければ分かりません。僕の場合も、アフィリエイトやネット転売は、面白そうだと思いましたが、自分に向いていませんでした。そうして一度トライしてみて「自分に合わない」と分かったことも、重要な発見でした。
そしてそこで諦めず、新たな仕事を探し続けた結果、僕はコーチングに出合いました。つまらなければやめて、次の仕事に挑戦することを繰り返していけば、遅かれ早かれ没頭できる仕事にたどり着くと思います。そのような試行錯誤は、会社から与えられた仕事をこなさねばならない会社員にはできません。
余談ですが、僕がやりたいことをやっていいというマインドを持てたのは両親のおかげだと思っています。僕は中学生のころに音楽に興味を持ちましたが、その様子を見て、親は僕にあらゆる楽器を買い与えてくれました。ミュージシャンを目指して18歳で上京した時も、まったく反対せずに応援してくれました。
「こうしなさい」「こうなりなさい」といったことは何一つ言わず、自分で自分の可能性を探り、人生を切り開いていくための挑戦を支えてくれたのです。このような支えがなかったら、僕はきっと別の人生を歩んでいたと思います。進学校から大学に進み、会社員になり、やりたいことができない人生を過ごしていたことでしょう。僕がコーチングによって誰かを支援する仕事を選んだのも、両親が僕を応援し、支援してくれたことへの感謝の思いが影響しているのかもしれません。