理想の経営を目指すためには余裕を持った資金が必要である。さらには、会社を育てていくために、本業とは別にもう一つの定期的な収入源があれば、少なくとも生活していく分には安心だろう。「真面目で一生懸命頑張っている経営者」こそ不動産投資の恩恵は十分に受けられる――自身も投資家である曽我ゆみこ氏はそう語る。経営者に特化した初心者のための不動産投資のポイントをわかりやすく解説する。本連載は、曽我氏の著書『経営者のための初めての不動産投資戦略』(プレジデント社)から一部を抜粋した原稿です。

2~3社から複数の物件を同時査定してもらう

査定するときに気をつけるべきことは何でしょうか。

 

まず、複数の物件を持っているときには、同時に行うことです。これは手間を省くという意味で必要だと思います。

 

査定で最も煩雑に感じるのは、不動産販売会社とのやりとりです。ですから、できれば同じ担当者に同じタイミングで、すべての物件を同時に査定してしまうと、かなりの手間が省けます。

 

だからといって、1社だけの査定だと本当の市場価格は見えづらいものですので、2〜3社にお願いします。

 

査定時期については、特にこの時期がいいというものはありません。強いて言うならば、多くの会社が決算をむかえる1〜2カ月前だといいかもしれません。儲けが出すぎた会社による、数字合わせのための購入が見込めるからです。

 

実際に営業の担当者と会ったら、次の3つを聞きます。

 

「すぐに売りたい場合の価格」

「3カ月以内で売れると予想される価格」

「半年くらいかかってもいいから売りたい場合の価格」

 

そのうち、3カ月以内で売れると予想される価格が、今の正味の不動産価格に近いといっていいでしょう。

 

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経営者のための初めての不動産投資戦略

経営者のための初めての不動産投資戦略

曽我 ゆみこ

プレジデント社

働けなくなったとしても生活していけるだけの毎月の十分なキャッシュフローをつくる(当面のお金の心配をせずに本業に専念できる)。会社をたたんだ時に、法人、個人全ての借入が清算(返済)できるだけの純資産をつくる。毎月のキ…

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