日本各所に点在する、高級住宅地。どのようにして高級住宅地となったのか、その資産価値はどれくらいなのか。富裕層が住む、知られざる高級住宅地のストーリーを紐解いていきます。今回、ご紹介するのは、渋谷区大山町。

 

世帯数は1,503世帯。そのうち一人暮らしが775世帯で、1世帯あたりの人員は1.91人です。2人暮らし以上の世帯で最も多いのは、夫婦と子どもの組み合わせで351世帯、夫婦のみ223世帯と続き、親子3世代で暮らすのは20世帯ほどです。

 

また「一戸建て」が398世帯で、「共同住宅」が1,043世帯。「共同住宅」で最も多いのが3〜5階建てで、エリアの多くが第1種低層住居専用地域にあたることもあり、10階建て以上の建物はありません。また「持ち家」は665世帯で、持ち家率は45%となっています(住宅に住む一般世帯は1,464世帯)。

 

続いて、就業している人の属性をみていきます。15歳以上で就業しているのは1,165人で、2.4人に1人は働いていることになります。そのなかで最も多いのが「学術研究、専門・技術サービス業」で145人。「卸売・小売業」「金融・保険業」「情報通信業」と続きます。さらに非就業者(15歳以上)で「家事」が352人で、いわゆる「家事手伝い」とする人が多く住んでいます。

 

大山町の2020年公示地価は、117万0000円/m2(386万7768円/坪)。渋谷区の住宅地で最も地価が高いのは恵比寿西2丁目で、271万0000 円/m2。神宮前4丁目211万0000 円/m2、松濤1丁目185万0000 円/m2と続きます。これらのエリアの比べると地価は低いですが、150平米規制がある大山町では、土地だけで最低1億7555円が必要。一般人にはまったく縁のない街だということが、このことからも明らかです。

 

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