いまから100年近く前の9月1日。首都圏を中心に襲った関東大震災。東京の都心から下町地域は大規模な火災により、壊滅的な被害を受けました。以降、火災の延焼を防ぐ都市公園が造られるなど、防災を意識した復興がされましたが、震災は遠い昔の話。その経験は、現在の東京の街に生かされているのか、検証していきましょう。

自然災害伝承碑のあるエリアの地震危険度は?

このような碑が作られている地域は、過去の教訓は生かされているのでしょうか。地震の揺れを「建物倒壊危険度(建物倒壊の危険性)」「火災危険度(火災の発生による延焼の危険性」「総合危険度(前出2指標に災害時活動困難度を加味して総合化したもの)」を5つのランクに分け相対的に評価する、東京都による「地震に関する地域危険度測定調査」でみてみましょう。評価5は危険度が高く、評価1になるほど危険度は低くなります。

 

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[江東区]
東陽町3丁目:建物倒壊危険度3/火災危険度1/総合危険度1
富岡1丁目:建物倒壊危険度3/火災危険度2/総合危険度2
平野2丁目:建物倒壊危険度3/火災危険度2/総合危険度2

[千代田区]
神田和泉町:建物倒壊危険度3/火災危険度1/総合危険度2
霞が関3丁目:建物倒壊危険度3/火災危険度1/総合危険度1

[港区]
愛宕2丁目:建物倒壊危険度1/火災危険度1/総合危険度2

[新宿区]
新宿2丁目:建物倒壊危険度2/火災危険度1/総合危険度1

 

これらの現状をみて、現代を生きる私たちが過去の教訓を生かしているのかどうかというのは、評価が分かれるところかもしれません。しかし自然災害伝承碑の地図記号が制定され、広く生かしていこうとする取り組みは始まったばかり。これから過去の甚大な被害から学ぶことはできますし、まだまだ地図に記載されていない碑も多数あります。防災の日、そのような碑が身近にないか、探してみるのもいいのではないでしょうか。

 

なお東京には、地震以外にも過去の災害を伝える自然災害伝承碑があります。

 

江東区南砂2丁目「砂村波除地蔵由来碑」
:1917年、台風により高潮に見舞われ、現・江東区のほぼ全域が床上浸水の被害を受け、多数の犠牲者を出した

狛江市猪方4丁目「多摩川決壊の碑」
:1974年、台風により多摩川二ヶ領宿河原堰の取付部護岸の一部が破壊。本堤防が決壊し、家屋19棟が流失

 

高潮、洪水など、東京の沿岸部や、河川流域など、水害リスクの高い地域が多数点在。それらの地域では、先人の教訓が残されているところもあります。今後の防災に、ぜひ生かしていきたいものです。

 

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