近年、「副業」が世間の高い関心を集めている。不景気で実収入の減少に加え、増税も後押しし、ますます家計を圧迫する現状が続く。自身も多数の副業を手掛ける俣野成敏氏が、将来に不安を感じるすべてのサラリーマンに「副業」のメソッドを紹介する。本連載は俣野成敏著『サラリーマンを「副業」にしよう』(プレジデント社)から一部を抜粋した原稿です。

こんなに頑張ってるのに、なぜ売れない…

「一生懸命やっているのに、なかなか買ってもらえない」

「お客さんのことを思っているのに、相手に伝わらない」

 

世の中には、このように考えているセールスマンが大勢いると思います。

 

私の目から見て、このような売れないセールスマンに共通している点が3つあります。それは、

 

1、セールスの基本がわかっていない

2、顧客が見えていない

3、商品に確信がない

 

…の3つです。

 

逆に言えば、この3項目が網羅されているのであれば、自分の売りモノがないという人でも、副業で他人のモノをセールスすることから始めれば、今の自分のサラリー超えを目指すことは十分に可能です。

オンライン化はセールスも例外ではない

本連載を執筆している現在(2020年5月)、世界中が新型コロナウイルス問題に揺れています。おそらく流行は下火になったりぶり返したりしながら、完全に平常の状態に戻るまでには、年単位の時間がかかるでしょう。こうなってくると、「人と会うこと自体が難しいのに、セールスをするなんて無理なんじゃないの?」と思われる人がいるのも、もっともな話です。

 

先に結論を申し上げますと、人と直接会えなくても、セールスは問題なくできるし、基本パターンも変わりません。だったら「何が変わるのか?」といえば、世の中の常識が変わります。遅かれ早かれ以後はオンラインがメインになり、オフライン(対面)が例外になっていく、ということです。

 

すでに、その兆候は表れています。たとえば、私は社会人向けのセミナーを開催していますが、初めのうちは「オンラインセミナーにするなら、次回にします」と言っていた受講希望者が、わずか数ヶ月の間に「オンラインセミナーがいいです」というように変化してきています。

 

今は「新型コロナウイルスが怖いから」という理由で、やむなくオンラインを受け入れていた人たちも、やがてそれが当たり前になるまでに、さほど時間はかからないでしょう。

 

(※写真はイメージです/PIXTA)
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

サービス業など、完全にオンライン化することが難しい業態があるのも事実ですが、これまでの「実際に会って話を聞いてから、買うかどうかを判断しよう」という常識が、確実に変わってきている感があります。

 

実のところ、変化を受け入れなければいけないのは顧客側ではなく、サービス提供者の側なのです。

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サラリーマンを「副業」にしよう

サラリーマンを「副業」にしよう

俣野 成敏

プレジデント社

「老後2000万円問題」「働き方改革」「残業規制」…等々。政府も会社も「自助努力でなんとか生きよ」と突き放す中、コロナ・ショックによる「リストラ」が、さらに追い討ちをかけています。一方で、自己責任の名のもとに「副業…

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