大和証券、日興証券、野村證券を渡り歩いた原田茂行氏は、顧客資産を1660万円から12億5000万円へと、約75倍も増やしたアナリストです。同氏は日ごろどのように「儲かる株」を見極めているのでしょうか? ※本連載では書籍『株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座』(幻冬舎MC)より一部を抜粋。過去の波乱相場から学ぶ株式の正攻法や、投資に失敗する人の共通点、銘柄データのチェックポイントまで、「暴露話に近い」ノウハウを解説します。

投資の師ピーター・リンチが伝える、単純で重要な事実

いちばんいいのは、消費意欲が高くトレンドに敏感なF1層に直接尋ねてみることに違いないのです。

 

投資をするあなた自身が、ちょうどそのF1層にいれば申し分ないでしょう。仮に自分を含めて周りにF1層がいなくても、インターネットを活用し、TwitterやInstagramといったSNSメディアを使いこなして情報収集すれば、次の時代のトレンドが自ずと見えてくるはずです。

 

最低限このくらいのことはやっておかないと、トレンドに先乗りすることはできません。私は周りにいる若い層に頻繁に声をかけ、トレンド情報を引き出すことに熱心になっています。要するに、将来有望な株をいち早く知りたいなら、現場の声、消費者の声を聞くのが一番ということです。

 

私が投資の師として仰ぐピーター・リンチ氏も著書の中で次のようなことを記しています。「プロが気づくよりも先に、自分の身近な場所や仕事のなかからすごい銘柄を見つけることができる。自分の働いている業界の変化や、消費者としての情報を利用することによって、投資に成功している人はかなりいる」と。

 

スーパーや商店街で頻繁に買い物をする層の意見にも耳を傾けましょう。スーパーで野菜の値段が上がった、魚や肉の値段が上がったなど、物価の動向や身の回りの商品の売れ行きなどから、投資のヒントがたくさん得られます。

 

■若年層から沸騰したスマホゲームブーム

 

自分の視点だけで経済を見渡すと、どうしても主観や先入観が入ってしまい、真実を見逃してしまいがちです。そして「もっと周りの意見を取り入れていれば」と後悔したときには時すでに遅しで、往々にして株価が値上がり済みであるものです。その代表的な一例が、スマホゲーム産業ではないでしょうか。

 

私はゲームをまったくやらない人間なので、スマホゲーム産業の規模がこれほど大きくなるとは、自分自身だけの感覚では察知することができませんでした。しかし当時自分の子どもに「最近周りで何が流行ってる?」と意見を求めて、「スマホゲームがすごいことになっている」と聞いたとき、その抜群の将来性に気づかされました。

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株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座

株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座

原田 茂行

幻冬舎メディアコンサルティング

オタク的に株を愛する著者が導き出した「足で稼ぐ」投資とは――ヘタなテクニカル分析は時間とお金のムダ!? 「推し銘柄」は決算説明会や展示会でこそ出会える! 過去の波乱相場から学ぶ株式の正攻法や投資に失敗する人の共通…

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