「パズドラ」「モンスト」の株価高騰がスゴかった
当時私もiPhoneを手にしたばかりで、これからはスマホの時代が来ると予感し、スマホ関連の銘柄を漁っている真っ最中でした。
子どもの意見を聞いた瞬間、「これだ!」とパズルの最後のピースがはまったような感覚を味わったものです。スマホゲームの急成長を確信し2011年ごろより注目。トレンドの先乗りができ、スマホゲーム関連銘柄では大きく利益を出すことが叶っています。
スマホゲームは一発当たると本当に大きく、ガンホー・オンライン・エンターテイメントは「パズル&ドラゴンズ」のヒットで株価は2012年から2013年で約100倍、ミクシィは「モンスターストライク」で2013年から2014年で約35倍となっています。
この頃はスマホゲームは抜群のポテンシャルを秘めていたため、会社が新作のゲームをリリースすると発表するやいなや株価が急騰しやすく、定期的に急騰急落を繰り返す特徴がありました。
アクセルマークは2013年8月に新作ゲームが出るという発表だけで株価が2倍に成長、その月の株式売却で大きく利益をあげたのを記憶しています。2014年5月に490円をつけてから、2015年1月に6240円まで上がるという暴騰劇を演じたこともあります。
スマホゲーム事業に紐づいて注目したのがイー・ガーディアン。SNSの監視やゲームのデバッグ(プログラムの誤りを見つける)作業など、ゲームサポートやサイバーセキュリティ全般を担っている会社です。
会社の業務内容から考えると非常に将来有望だと感じましたが、2015年当時は売上利益ともに停滞していて、投資家からの人気はまったくといっていいほどありませんでした。決算説明会にも大手証券会社や運用機関からの参加者がなく、質問者もほとんどいない状態です。
2015年から投資を開始、2018年から業績が一気に伸びていき、264円だった株価は2018年に4825円まで上昇しています。周りの意見を取り入れ、スマホゲームの将来性に着目できたからこそ、出すことのできた利益です。
■偏り過ぎは禁物
周りの意見に耳を傾けることがいかに重要か、以上の例からお分かりいただけたと思います。ただし、耳を傾け過ぎるのも危険です。傾け過ぎは視野を狭めてしまうことがあるからです。