株式投資の初心者であれば、株をいつ買って、いつ売るべきか、判断に迷うことはしばしば。買い時、売り時も、色々言われているので、さらに迷ってしまうでしょう。そこで今回は、株価の下落をチャンスに変える「押し目買い」の基本について見ていきます。※本連載では、AI技術を用いた株価予測ソフトを開発する、株式会社ソーシャルインベストメントでトレーダーとして活躍する川合一啓氏が、個人投資家が株式市場で勝ち続けていくための極意について説明していきます。

「株の押し目買い」のトレードとは?

株価が下がっている状況で、株を買うのは心理的に勇気がいることです。

 

上昇トレンドのなか下落している状況を「押し目」と言い、収益を出すためには、いかに押し目の低い価格で株を購入できるかに掛かっています。

 

ただし、押し目で株を買う判断は難しく、押し目だと思っても上がらずにどんどん下がってしまうケースもあるでしょう。

 

そもそも「株の押し目買い」とは、株価が上昇していくなかで一時的に戻して調整するタイミングで購入することです。大前提となる「上昇トレンド」であることをはじめ、押し目買いのトレード手法や注意点などを覚えておきましょう。

 

株価の下落をチャンスに変える「押し目買い」ですが、基本を知っておかないと大きなリスクを招く手法でもあります。

 

株価は上昇と下降の波を繰り返し、上昇トレンドや下降トレンドを作っていくのがチャートです。ある程度上昇をしたところで、利益確定が増えて一旦下落に向かうことが多く、これが「調整」と呼ばれています。

 

押し目買いは、この調整段階で「買いポジション」をとり、さらに上昇へ向かい利益を得る手法です。的確な押し目買いができると、利益の獲得もしやすく、安定感のある株式投資ができるようになるポイントでしょう。

 

しかし、一見簡単そうに見える手法ですが、押し目の判断は難しくタイミングや注意点に気を付けなくてはいけません。

 

買い時じゃなかった……
買い時じゃなかった……

押し目買いをする「タイミング」と「注意ポイント」

押し目買いで一番重要となるポイントが、買いポジションをいれるタイミングです。タイミングを間違えばまだ下落してしまう可能性もあるし、上昇せずに横ばいで止まってしまうケースもあります。

 

株価チャートの値動きで良く見られる調整ポイントとしては、「移動平均線」で反発するケースが多く、押し目買いのチャンスと見られるタイミングのひとつです。そして、押し目買いの最大の注意点としては、さらに下落してしまうタイミングでポジションを取ってしまうことです。

 

完璧に損失がゼロでポジションをとるのは難しいですが、なかなか反発がこないと下落する可能性もあり、押し目買いとして失敗するリスクが高くなります。調整して上昇に向かうまでの時間も、長引くようであれば、早めに対処するよう注意しなくてはいけません。

 

さらに上昇トレンドの見極めにも注意が必要で、思い込みの上昇トレンドで押し目買いすることは避けましょう。

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