大和証券、日興証券、野村證券を渡り歩いた原田茂行氏は、顧客資産1660万円を12億5000万円まで増やしたアナリストです。同氏は日ごろどのように「儲かる株」を見極めているのでしょうか? ※本連載では書籍『株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座』(幻冬舎MC)より一部を抜粋。過去の波乱相場から学ぶ株式の正攻法や、投資に失敗する人の共通点、銘柄データのチェックポイントまで、「暴露話に近い」ノウハウを解説します。

「裏の道に花の山があること」信じれば大儲けできる

■「○ショック」「○危機」は買い?~逆張りの先にあるもの

 

「人の行く裏に道あり花の山」という投資の格言があります。元は茶人の千利休が詠んだ句ともいわれ、株式市場では非常に有名な格言です。私の最も好きな格言の一つでもあります。

 

市場というのは群集心理によって過剰に動くことがあります。そして人々の群がる道の裏をどんどん進むと、誰も気づいていない花の山があることを、この格言は投資家たちに伝えています。このようなスタンスを「逆張り」と呼びます。

 

過去には○ショックや○危機という名の大暴落が幾度となくやってきています。群集心理によって誰もが売りに走ったからこその大暴落ですが、大混雑している道の裏には実は花の山があり、そのような市場に100%の買いでのぞんだ人は、大儲けができています。

 

■上がらない「下げ相場」などない

 

1997年から1998年にかけて、アジア通貨危機、ロシア通貨危機、そしてLTCM破綻危機と、連鎖的に大暴落が起こりました。アジア通貨危機はタイを中心に始まったアジア各国の急激な通貨下落現象です。東アジア、東南アジアに大きな影響を及ぼし、タイ、インドネシア、そして韓国は経済的な大打撃を受け、IMF(国際通貨基金)の管理下に入っています。

 

上がらない「下げ相場」などない
上がらない「下げ相場」などない

 

通貨不安はその後ロシアにも伝播しロシア通貨危機が起こると、その煽りを受けて、ノーベル経済学賞を受賞した経済学者も運用に携わっていた米国大手ヘッジファンドLTCMが、1998年10月に破綻しています。

 

「この連続して起こる経済不安から世界が立ち直るのは困難でないか」

 

そのような群集心理によって、日本の株価も軒並み下落の一途でしたが、この時裏の道に花の山があることを信じ買いに走っていた投資家は、今や大きな財産を築いていることでしょう。

 

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株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座

株オタクの現役IFAが指南!本当に儲かる「株」講座

原田 茂行

幻冬舎メディアコンサルティング

オタク的に株を愛する著者が導き出した「足で稼ぐ」投資とは――ヘタなテクニカル分析は時間とお金のムダ!? 「推し銘柄」は決算説明会や展示会でこそ出会える! 過去の波乱相場から学ぶ株式の正攻法や投資に失敗する人の共通…

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